2018年度春学期 研究会第5回

春学期第5回目の研究会が行われました。

  •  SFCマップ進捗報告

    ◦ゆきの

    ▪ゆきのはSFCの「色」を主題に決めました。この日は、色の名付けはあくまで絶対的なものではなく、相対的なものではないかということを、和名辞典に載る江戸紫や古代紫、瓶水色などを例にとって説明してくれました。江戸紫は江戸時代に流行したやや青みがかった紫のことですが、この色の誕生によりそれ以前に主流だった紫は古代紫と呼ばれるようになりました。また瓶水色は、水瓶に空が写った時の色とされていますが、現代ではそのような体験をすることもありません。このことからゆきのは、自分の言葉でSFCの「色」を表現し、名付けることはできないだろうかと思い、色見本帳で測色をするなどリサーチを重ねています。先生からは、色を読み解く側が、発信する側である塗装会社などの規格に沿って測色しているところがジレンマであるなどのアドバイスが上がりました。どんどん面白くなりそうです。

  • 現代版 『作庭記』(グループ分け)

    ◦『作庭記』とは平安時代に記された日本最古の庭園書です。大阪市立大学中谷ゼミがこの『作庭記』の口語訳を公開しているものを参照に、現代版の『作庭記』を作ってみようというグループ課題が開始されました。第1章を除いた残り36章を6グループ6週にかけて現代版に変えて発表します。「クライアント」や「コンセプト」などに馴染みのカタカナ語が混じると一気に親しみやすくなり研究室でも笑いが生まれていました。この日はグループ分けです。来週から発表が始まります!

  • エキスパート

    ◦竹田

    ▪竹田は「ペン回し」のエキスパートでした。 中高時代に授業に集中せずにペン回しに明け暮れた経験から、「ペン回し」の凄技の数々を自身の動画で紹介、それから実際に披露してくれました。ペンの回し方のそれぞれに名前があり、個々の技と、それらの組み合わせの美しさなどを競う競技があることも驚きでしたが、より回しやすいペンを!と探し求め、改造ペンを作り出す人も多いことなどを教えてくれました。改造ペンにも定番のものからオリジナルの改造など様々あり、この日は竹田も自作の改造ペンを持参してくれました。研究会一同大ウケです!

     

    ◦ゆいこさん

    ▪ゆいこさんは「競泳」のエキスパートでした。3歳から16歳まで競泳を続け、関東大会で優勝経験があるほどのアスリートだったことを紹介してくれました!当時のスーパーハードな練習スケジュールや大会の様子などを、実際のスケジュール表やビデオなどを見せながら紹介してくれました。この経験からゆいこさんはたいていの辛いことならなんともないと思えるメンタルの強さを持ったそうです!

 

  • 港北LW事前学習

今月20日に港北ニュータウンのLWに行くため、港北ニュータウンについての事前学習をしました。

・ディスカッション「役に立たない機械」

◦この日はSA晴子の持ち込み企画で、「役に立たない機械」について皆でディスカッションをしました。早稲田大学建築学科の設計演習Aの中の「役に立たない機械」を作るという課題があります。この課題の中で中谷礼仁教授が参照しているイマヌエル・カントの「美とは、目的なき合目的性である。」という言葉を取り上げながら、行動の理由と目的や意味などについてディスカッションをしました。

私たちはしばしば、自分たちの行動に意味をもたせて安心しようとしたりさせようとしたりしていて、本当は理由のない行動に相手を納得させる為に一時的に理由をつけてしまうことも多い。自分のしていることがどのステージのものなのか考えてみるといいということなどがまとめに上がりました。

次回の研究会活動は、20日のランドウォークです!

2018年度春学期 研究会第4回

春学期第4回の研究会が行われました。

  • 調布景観についてアイデア出し
    • 調布市の都市計画の景観担当の職員がお越しになり、住民が景観について考えるきっかけとなるイベントやツールについて考えました。
    • 風景や景色、眺望など、類似する言葉が多くある中で、「景観」という言葉の位置づけ、意味について議論を重ねたのち、住民がどのようにすれば、その地域の景観について意識的、自覚的になれるのか、アイデアを出し合いました。

  • SFCマップ進捗報告
        • SFCの「音」をテーマに、実際に音を採集、分類を行いました。〇〇系という分類は、そこで耳にする音よりも先にある概念であるため、あくまでも音を中心にして分析を行う必要があるという指摘がありました。

      •  コリナ
          • 自分の身体の感覚を頼りに、SFCを描き直す試み。今回は素足でキャンパスを歩く「はだしマップ」と、SFCの各所に漂う香りを描く「においマップ」のためのリサーチを行いました。

  • エキスパート
    • 翔さん
      • 空手
        • 翔さんがかつて9年ほどやっていた空手道について、競技の内容や、構え・突き・払いといった実際の空手道の形をプレゼン。そして「明日から使える空手道」と題して、揺れる電車内でも体制を崩さずにいることのできる「三戦(さんちん)」という立ち方をレクチャーしていただきました。

    • まりさん
      • 弓道
        • 和の雰囲気をまとうまりさんが12年続けている弓道についてプレゼン。弓道を始めるきっかけや、実際の弓を用いた弓の引き方、弓道で用いる道具について紹介していただきました。

  • 神山ブック報告
    • 神山のハウスブックの制作班が、このGWに神山へフィールドワークを行いました。自治会の集会に参加したり、町長へのヒアリングを行いながら、大埜地エリアを中心に視察を行いました。

  • 即日課題「スケールを把握する」
    • 2,500*5,000
      • 駐車場の一区画のサイズである2,500mm*5,000mmを1/50縮尺で考えました。まずは紙に車を描くことで、駐車場を占める車の大きさを感じた上で、同じサイズのスペースに、木とベンチを配置する案を考えました。
      • 実際に同じスケールで研究室に駐車場の1区画を作り、紙に書いた案を擬似的に再現してみることで、紙上の案と実際の大きさを比較して考えることが出来ました。

2018年度春学期 研究会第3回

春学期第3回の研究会が行われました。

 

まずは石川初先生と30年の付き合いになり、神山プロジェクトでもお世話になっているつなぐ公社の西村佳哲さんによるレクチャーを頂きました。

 

西村さんの過去の経験談や実際に作った作品など、非常に興味深いお話をして頂き、研究会メンバーも西村さんの感性の敏感さ、発想の柔軟さなどに驚いていました。

 

続いて今週の課題だった名刺ドラフトの講評会がありました。

各メンバーの個性が出た良い講評会でした。

そして投票の結果1位に選ばれたのはレナさん!おめでとうございます。

 

続いて、展示会の振り返りを行いました。

振り返りでは皆様からの意見やメンバーの感想をもとに反省を行いました。今年の来場者数はおそらく1000人越え!ご来場いただいた皆様ありがとうございました。

 

次に、SFCマップのテーマ構想の発表がありました。

まずは、源から。

「こんなに自然に囲まれたキャンパスにいるのに、耳を澄まして環境の音を聞かないのはもったいない!」という思いから、SFC特有の音を感じることを可能にするマップを作るそうです。その音をどのようにマップという形に落とし込むかが今後の課題だそう。

 

次に、ゆきのの発表。

「色と風景を結びつける地図を作って、いずれ地図を持たなくなっても記憶に残り続ける地図」を作って、自分が今何色で構成された世界にいるのかを認識できるようにする。または、「折りたためるコンパクトな立体の地図」を作る。という二つの案のどちらかで行くそうです。

最後にコリナ。

コリナはたくさんの候補をあげてくれました。「SFCの窓から見る風景マップ」「SFCの清掃のおばちゃんに会いに行けるマップ」「Z軸(高いところ)から見るSFC」「足の感触・匂いを可視化する金子みすゞマップ」。どれも独創的なものばかりで、非常に楽しみです。

 

最後に、「みんなが知らない何かのエキスパート」企画。

今週はまーしーさんです。

文字を書くアーティストとして活動中のまーしーさんが、研究会のモットーである「愚直に 執拗に 丁寧に」という文字を実際に書いてくれました。

 

そして最後に共有事項の確認を皆で行いました。

次週の研究会はお休みです。

2018年度春学期 研究会第2回

春学期第2回の研究会が行われました。

まずはもえの地元Movieの紹介から。

自分が通い続けて17年目になる通学路をフィールドに、印象深いスポットを紹介しました。それぞれのスポットを通った時に想起される人物の写真を載せていた点が特徴的でした。

続いて石川研で行われているプロジェクトの紹介がありました。今学期から始動するプロジェクトもいくつかあります。

  • ベルナティオ
    • 新潟・十日町のリゾート施設のランドスケープを扱うプロジェクト。2016, 17年度は桜の植樹のプランニングを行ってきましたが、本年度は、BBQテラスのガーデニングのプロジェクトになります。

  • 越後水沢駅周辺ランドスケープ
    • ベルナティオの最寄り駅である越後水沢駅の敷地のデザインを行うプロジェクト。7月から始まる大地の芸術祭に向けて活動します。

  • 大磯リブランディング
    • 特徴的な地形、旧吉田茂邸という史跡を持つ大磯をフィールドに、この土地が持つポテンシャルをいかしたリブランディングを試みます。

  • 調布景観
    • 調布の景観について考えるプロジェクト。昨年度は市民検討会にも複数回参加し、地元の小学生に向けた景観教育のための教材を提案しました。

  • グリーンヒル貝取
    • 多摩ニュータウンにあるマンション「グリーンヒル貝取」のプロジェクト。マンション内の緑地管理について考えていきます。

  • 気仙沼街づくり
    • 昨年度までSFCの別の研究会が取り組んでいたものを引き継いだプロジェクト。被災地でのまちづくりに取り組んでいきます。

  • 神山町スタディ
    • 徳島・神山町の集落で、風景のリサーチを行いながら、その集落の持続力を探るプロジェクト。昨年は集落の歩行空間にフォーカスしたリサーチも行いました。

  • 神山ハウスブック
    • 集落にある集合住宅に置く本のデザインを行うプロジェクト。住む世代が移り変わっていく中で、彼らが住んでいた記録を残すためのメディアをつくっていきます。

  • 千年村
    • 千年以上続いている集落を「千年村」と呼び、それらの持続可能性について探っていきます。

  • 住宅のランドスケープ(新白岡・調布)
    • 新白岡と調布の郊外住宅地の庭のデザインを通じて、ご近所付き合いが生まれるのか、その可能性を探ります。

  • 建築と植栽
    • 雑誌「住宅特集」の中で取り上げられる住宅について、そこで取り上げられる植栽の変遷から時代ごとのあり方を探ります。

  • 東大岡部研合同WS(前回はジャカルタ)
    • 昨年度まではジャカルタのスラム街で10日間滞在し、セルフビルドで住環境の改善のためのワークショップを行っていました。

  • ロフトワーク渋谷
    • 渋谷109前の花壇のデザインを通じて、公共空間の見直しを図ります。

続いて春学期のワークと新規生の個人課題について。

今学期のテーマは「再見」。今まで自分が見てたものに「さよなら」という意味と、物事の再発見という意味が込められています。

演習では庭の設計を通じて、スケールの把握を試みます。

新規生はSFCの魅力を再発見できるようなマップの制作に取り組みます。過去に先生から別の大学で担当していた授業の類似したマップ課題を紹介していただきました。

また、学部生の自主プロジェクトとして、以下が候補に上がっています。

  • 作庭記の現代語訳
  • 花壇KIT配布プロジェクト
  • SFCの植物図鑑

次に今学期から始まった持ち込み企画「みんなが知らない何かのエキスパート」。

研究会メンバーそれぞれが週に2人ずつ、ある分野のエキスパートとして自分が詳しいものを紹介する事になりました。

まずはりささんから。

「アンティーク塗装を覚えよう!」ということで、実際にインテリアデザインの事務所で働くりささんが、塗装の実演を行ってくれました。

続いてかおるこ。大学1年のときに水上スキー部に入っていたことから、水上スキーについてプレゼン。そして彼女が今でもやっている演劇について、おすすめの作品の紹介を行ってくれました。

最後に「名刺のリデザイン」のワークを行いました。石川研の展示会でもお世話になっている、とある企業の方の名刺のデザインを考えることに。

まずは、先生から「名刺とは何か」という話がありました。ものとしての名刺の機能や、名刺交換という行為の意味について考えました。

そして、与件を元に実際の名刺のデザインのラフをつくりました。メンバー同士で投票を行い、優秀作品を決める予定です。

2018年度春学期 研究会第1回

今年度も、第1回目の研究会が開講されました。

まずは新しく加わったメンバーからの自己紹介と、質問から始まりました

今期も個性豊かなメンバーが出揃いました!

その後は継続生の春休み課題発表が行われました。

春休みの課題テーマは”3minutes to home”。 各自の「ホーム」つまり日常的な場所、見慣れた風景を、魅力的に伝える3分程度の動画にまとめる課題です。

それぞれの、「ホーム」への輪郭の与え方やまとめ方、またその土地自体にも様々な違いが見られ、 気づくことの多い上映会となりました。

その後は次回ランドウォークの日程を決め、新規生歓迎のパーティーをしました。

2018年度春学期の石川初研究室、スタートです!

展示会を振り返る

記:石川初

2月8日から12日まで、5日間にわたる展示会が無事に終了しました。受付の学生たちのカウントによれば、のべ1,000名近くの皆様にお越し頂きました。お運び下さったみなさま本当にありがとうございました。

会場で直接頂いた感想はもちろん、書き置いて頂いたアンケートのコメントもSNSに投稿された感想や評価も皆様の好意に満ちていて、学生メンバーともども、とても励みになっています。思いもしなかった深い洞察をもった指摘をして下さる方もおられ、嬉しくも驚いています。とても示唆的なご提案もあります。これらも含めて謙虚に真摯に読み込んで、今後の研究室の活動に活かす所存です。

 

会場では、なるべく学生が自分たちで説明できるように準備したのですが、みなさん、時に拙い学生メンバーの説明に親切に耳を傾けてくださいました。ありがとうございました。多くの学生が、会場での説明時のやりとりから様々なことを学んだようです。日を追って学生たちが鍛えられてゆくのを見るのは喜びでした。多くの人にご覧頂けるような場所で活動の報告を展示することの大切さを強く感じました。試行錯誤の3年間、ともに歩いてくれている学生のみんなにも感謝です。ありがとう。

 

今回のメインコンテンツを担った4年生たちが卒業していくのは寂しいけれども、石川研で得たLANDWALKキットがこれからの彼らの道行きで役に立ちますように。

  

 

 

展示会(第5日)

展示会も最終日となりました。

会場は大盛況となり、最終日だけで400人以上の方がいらっしゃいました。

最後まで沢山の方にご覧いただき、メンバー一同声を枯らして説明に立ちました。
私たちの試みていることが、少しでも皆さまに伝わって、世界の見かたを豊かにしてくれることを願っています。
私たち自身にとっても、この展示会は大変貴重な、良い経験になりました。
ありがとうございました。

展示会(第4日)

日曜日で三連休の中日。
展示会も後半戦です。

昨日と同じくらいの数の皆さまに見て頂けました。これまで、延べ500名近く。

メンバーの家族や友人、昨年度の研究室の卒業生も多く見に来てくれました。
明日は最終日です。

展示会(第3日)

土曜日です。
ある程度予想はしていましたが、2日目は初日の2倍、そして3日目は2日目の2倍のお客様が来て下さいました。
多くの皆さまに見て頂けるのは本当に嬉しいです。

しかし、立ちっぱなしでしゃべりっぱなし、体力を消耗します。

神山の展示は相変わらず農家ぶりを発揮しています。

皆さんから頂戴したお土産や差し入れは、頑張りの元になりました。
これは、研究会メンバーの萌菜美がお母さまと一緒に作ってくれたキャラお寿司。

明日は日曜日。原宿の日曜日!頑張ってお迎えしましょう。

展示会(第2日)

金曜日。
すでに午前中だけで、昨日の人数を上回るお客様がいらっしゃいました。

とても多くの方々に「面白い」という感想を頂き、メンバー一同励みになりました。
まだ前半戦です。明日も頑張ろう。