2017年度秋学期 研究会第2回

第2回の研究会が行われました。

・絵日記レビュー

夏休み中の課題であった「絵日記」の発表と講評を行いました。

毎日続けていくために、何がきっかけで習慣化されていくのかが、それぞれの作品の中から読み取れました。

 

・大磯LWのまとめ

9月23日にランドウォークで訪れた大磯のまとめを行いました。

各自提出したノートを見ながら、気がついた点や具体的な提案を説明しました。

具体的には、駅と海岸を繋げる道を作るという提案や、大磯で迷わないための定規の提案などがありました。

 

・アルカル報告

9月30日に発表した「渋谷迷宮の記録と翻訳」の報告がありました。過去の実験を振り返り、都市(渋谷)をナビゲーションする際には、ランドマークも重要ですが、シークエンス的に捉えることがいいのではないかという発見がありました。

今までの実験は身体知的に見てもおもしろいため、どのように成果物にまとめるかといった展望も語られました。

 

・平成アーカイブについて

今年度も行われるプロジェクト「平成アーカイブ」の説明と過去の作品の紹介を行いました。

 

・デザインする人への歩み

今学期から試験的にスタートする「デザインする人への歩み」というミニ・スタジオ・タイムのが行われました。

短期的な目的としては、研究会履修生が「デザイン」というキーワードが絡む議論に対して語彙と勇気を獲得し、よりデザインに対する知見を広げることを目的としています。

第1回目の今回は「観察」がテーマでした。

自分が考える「デザイナー(のイメージ)」の服装での参加、またその服装を選んだ理由を考えてくるという事前課題がありました。

選んだ服装の理由を尋ねるところから始まり、デザインとは、デザイナーとは何をする人なのかについての議論をしました。最後にデザイナーが持つべき資質である観察力はどのように鍛えるべきかについて。具体的には、観察の解像度はどうしたら上がるのか、観察結果を記述する力はどう養うのかについて考えました。

 

最後に、来年2月初旬に行われる研究会の展示会についての説明がありました。

(やまだ)

2017年度秋学期 研究会第1回

2017年度秋学期第1回の研究会が行われました。

今学期の履修者はは院生7名、学部生23名と大所帯です。

まずは石川先生から研究会についての説明。

・今学期中はくよくよ迷わず頑張ること

・時間の管理を徹底すること

・「愚直に・執拗に・丁寧に」を意識し、いい加減なところで諦めず、きちんとしたものを出力すること

・プレゼンを言い訳で始めない

・身体的に無理をしない

などが、研究会において守るべきルールや重要とされる考え方です。

続いて新規生による自己紹介。履修前に提出したダイアグラムをもとに発表してもらいました。

1人目は、環境2年の松枝くん(まつけん)。

労力・時間をかけた旅や手を動かすことが好きだそうです。昆虫や庭への興味から発展し、田園都市に憧れ・ランドスケープへの関心につながり、石川研に。

2人目は、環境2年の小室さん(ゆきの)。

絵を描くことが好きでしたが、中学では美術部の代わりに技術部に入り、工作もできるように。生まれや通学先の関係でアイデンティティが土地に根付いてない感覚があるため、いろいろな場所を訪れたいそうです。

3人目は、総合2年の山田くん(ゆうたろう)。

バードウォッチング・バスケからラグビーに打ち込んだ12年間を取り戻すべく勉強し、1年間別の大学で数学を学んだ後、SFCに入学。石川先生のパーソナルプレイスデザインをきっかけに石川研の履修を決意しました。

4人目は、環境3年の太田さん(おたかな)。

受験勉強漬けだった人生から一転、大学では学祭の実行委員会や、エネルギーの研究に勤しんでいたよう。文章を書くのが好きで、休養期間中にブログをはじめたそうです。

5人目は、環境3年の尾高さん(さき)。

今学期より復帰。ダイアグラムではダンスサークルの公演の演出や振り付けに専念していたときにつけていたダンスノートをベースに作成。漠然と抱いていた「環境」から一歩踏み込んで何かを生み出す力をつけたいそうです。

6人目は、環境3年の大迫さん(もな)。

宝塚生まれ。大学でK-POPサークルに入ることを夢見ていたがなかったので三田にて創設。文化財保護に関心があり、平泉の未来について考えるプロジェクトで活動していました。

7人目は、環境3年の金坂さん(もえ)。

以前は別の大学で旧約聖書について勉強した後にSFCへ。運動やファッションが好きだが、最近の関心は廃墟で、将来的には廃墟でクラブを開きたいそうです。

8人目は、環境3年の佐藤さん(まい)。

今学期より復帰。中学の頃からジャズボーカリストが夢。SFCでは表現教育に興味を持ち、教育系の研究室やSBC(スチューデント・ビルド・キャンパス)の研究室で活動してきました。

9人目は、環境3年の西井さん(あや)。

今学期より復帰。ダイアグラムは大学に入ってから作ったものをまとめたもの。完成後の興味関心の行き先や、どういうものを作るのが好きかが、ダイアグラムを通じて発見できたようです。

続いては、研究室で進めているそれぞれのプロジェクトの紹介を担当者から。

1. 千年村プロジェクト

千年以上にわたり生産と生活が持続している村について調査。
震災をきっかけに、失われたものではなく生き残れたものたちが大切なのではないかという考えに立ち、生き残りの要素を紐解いていきます。
様々な専門家が集まっているプロジェクトで、広域な分野を横断的に学ぶことができます。

2. 神山プロジェクト

研究対象は徳島県神山町。8割を山地に覆われた人口5000人余りの集落。
今後の人口減少を見据えた上で、この町でどう暮らすべきかについて考え、提案するため、町全体を周回し、観察を行い、景色や構造物の分析、住民へのインタビューなどを通してまとめていきます。

3. 建築と植栽

「新建築 住宅特集」をベースに、住宅を解説する中で植栽についての記載が出現する文脈、記載における解像度の変化などを探求します。テキスト・定量データ・個別事例の3点に焦点を当ててデータ化し、傾向を探っていきます。

4. SBCプロジェクト

SBCとは、創設から運営まで学生・教授・職員が一体となった滞在型教育を目指すキャンパス。施工から家具の製作まで、学生らも携わり建設。
2期建設計画進行中。ドームのほか、滞在棟やオープンキッチンなどを盛り込み中です。

5. 大磯プロジェクト

吉田茂邸および大磯町からの提案で発足。
実地調査(LW・住民インタビュー・ヒアリング)・歴史調査(西湘バイパス開通の前後についての調査)を行い、大磯という町に対して提案します。

6. 深大寺プロジェクト

調布市内・石川先生のお宅近くの空き地の活用方法についての提案をします。

(最終的には調布市へ報告・提案)。

7. 調布景観プロジェクト

石川先生が調布市の景観アドバイザーに任命されたことを機に、市の景観まちづくりの一環で市民(特に子ども)に郷土景観に対し興味を持ってもらうためのワークショップを考えます。

8. ジャカルタ

東大の岡部教授を中心に発足。インドネシアの首都・ジャカルタにて、グローバルシナリオ、イミネントコモンズ、ブリコレージの3点をベースに考えます。

9.  郊外住宅地の庭を介したご近所付き合い

新白岡と仙川にある2つの郊外住宅地を比較し、庭を媒介したコミュニケーションがどのように誘発されているのかについて考えます。

10. アルカル(歩くカルチャー)

歩くことの楽しさを模索するというプロジェクト。事前に一定の経路を歩いた人が、歩きながら吹き込んだ景色やルートについての音声を聞いたり、街中に残されたメモを見たりして、別の人が同じルートを辿るという試みを行いました。

11. ロフトワーク渋谷極小特区計画花壇ハックプロジェクト

渋谷 道玄坂周辺にある花壇のハックプロジェクト。ゴミ投棄・花壇としての機能喪失などが慢性的な問題であることから、数箇所の花壇を与えてもらい、活用方法を考えます。

12. G空間エキスポ

地理情報系のアイデアやシステムなどについての各種研究を集め、日本科学未来館にて発表・展示を行います。

13. 朝日新聞アーカイブ
報道映像・写真のデジタルアーカイブプロジェクト。首都大の渡邉研および朝日新聞社共同で発足。今年のテーマは「平成」です。

次にORFについて。

ORF(Open Research Forum)とは、SFCの研究会の活動を広く一般に知ってもらうため、研究会が一堂に会し成果発表を行うイベント。今回は、展示についてのルールの共有を行いました。

その後は、ドコモハウス利用方法と、各係についての説明を行いました。

最後に今学期2、3年生を中心に取り組むグループ課題を先生から発表されました。

現在、建築で最も多く用いられる素材であるコンクリートに対して、生まれたときからコンクリートに囲まれている我々学生(コンクリート・ネイティブ)は先入観なくコンクリートに接することができます。一般的に、コンクリートは異質なものとされがちである中で、素直にコンクリートに触れることの可能性を考え、その接し方とそれをもとにしたデザインの提案することが課題です。

終了後は、懇親会を行い、新規生、既存生ともに交流を深めました。

(竹田)

足立ランドウォーク

 

足立ランドウォークに行ってきました!

卒プロの対象地にしているくにおのナビでした。

 

炎天下でこの大所帯でしたが、実りの多いランドウォークでした。

北千住から西新井にかけて

もともと宿場町で今も活気のある商店街から河川敷に向かって

街の意味づけが変わる様を目撃しながら歩きました。

  

石川研ボーイズも満足気です。

いい夏休みを送りましょう。

(じゃんぼ)

2017年度春学期 研究会第14回

第14回の研究会が行われました。

 

まずはSFCガイドの最終発表。

 

はるきの園芸リサイクルからです。

壁面を利用したイチゴの収穫や、カスケードを利用した水田など。

SFCの構造物を利用して、園芸できないかという試みです。

リサイクルの先まで、話を進めるとより話にリアリティが出て良さそうです。

 

続いては小夏の水たまり観察ガイド。

水たまりを鑑賞する対象として再発見したこのガイド。

標本数も増えて、ガイドとしての強度が上がりました。

溢れる愛の溢れ先がガイドのどこかに現れると良いかもしれません。

 

三人目は電車の穴ガイド。

アナリストによる穴リスト、穴をアナライズしたこのガイド。

電車にとって良い穴とは何かが、明確化されてきました。

他のSFCガイドと違い、個別的事例ではなく一般的なカテゴリを評論しているだけに、その中でのバリエーションが欲しいところです。

悪い穴をこき下ろす文章がこれ以上なく面白いだけに、そこに注力してもいいかもしれません。

 

最後は薫子のSFC模様ガイド。

薫子がSFCの中で発見した、模様を紹介した。

タイトルや説明に薫子らしさが現れていて、他人を置いてきぼりにしているのが良いです。

ネタで押していると思われないためにも、写真の質を上げる必要がありそうです。

 

休憩を挟んで、春学期で卒業するニコラスの卒プロ発表がありました。

人形町の路地で採集できる路上園芸に、人形町ガーデンと名付けて路地の魅力を語った卒プロです。

中でも興味深いのは、路上園芸は外部に「魅せるガーデン」と、植物自体への愛着が表出した「飼うガーデン」に二分できるということ。

さらに数字などでより客観的分析に進めると、研究として質の高いものになっていくかもしれません。

 

最後は、石川研、今年の夏休みの課題。

今年は、毎日絵日記をかきます。

毎日絵日記をかかなければならないという面倒な作業が日常に無理矢理入り込んでくる時に生まれるであろう、楽しようとするチューニングの過程を楽しむという趣旨です。

みんなサボらずにかきましょう。

 

研究会終わりには、打ち上げ兼ニコラス追い出しパーティが行われました。

流しうどんをしたり、等身大ニコラスパネルで遊んだりしていました。

今期も充実していました。夏も、来期も、気を抜かずに頑張りましょう。

(じゃんぼ)

2017年度春学期 研究会第13回

第13回の研究会が行われました。

まずはSFCガイドの最終発表から。

バンブーはキャンパス内で「流れているもの」について。

「良い流れ」の条件と、事例を発表しました。事象が概念に先立つということを意識する必要があります。

はるこさんは「近道ガイド」。

これまで調査してきた近道を章立ててまとめてきました。ロマンチックなオチについて熱い議論が交わされました。

最後にかとりなさんの「生えているものガイド」。

集めてきたものそれぞれの、鑑賞方法を記述しました。ガイドを読む人のために、冒頭での定義の説明は必須ですね。

続いて翔さんによるセヴェラルネス第8章の発表。

 

領域の性格である「場所」と、計画的行為である「空間」の概念を用いて、これらの相互作用によって場所が連鎖的に変化していくことが述べられています。

 

最後に、立面・断面の描き方についてのレクチャー。

平面、立面、断面の図は、それぞれの特性に合わせて用いられなければなりません。

ドローイング合宿を踏まえ、木や石垣の描き方を学びました。

 

2017年度春学期 研究会第12回

 

第12回の研究会が行われました。

 

SFCガイドの発表です。

まずは薫子。

模様へのインストラクションにこだわりを盛り込みました。

コレクションの数が大量になるとよりガイドとしての質が上がりそうです。

続いて電車。

いい穴とは何かということについて考えてみたようです。

駄穴がいっぱい集まると、逆説的にいい穴が見つかりそうです。

3番目はこなつ。

キャプションに周りのオブジェクト情報などが追加されました。

水たまりの面白さは表面のテクスチャがその光景を作り出すことかもしれません。

 

最後ははるきです。

正面のカスケードを水田として捉えるなどのイメージを作ってきました。

その妄想のディティールが説得力を生みます。

セヴェラルネスの輪読もしました。

バンブーがPCの事物としての転用可能性を探りました。

ほぼ全員が、本来の趣旨とは異なるPCの可能性を考える時に壊れたら…というようなことを考えてしまうところが興味深かったです。

 

最後は流山おおたかの森という地名について議論しました。

おおたかという単語は何を示すのか。森という単語は何を示すのか。行政が流山中央というような名称ではなく、おおたかの森という駅名を採用した意図について議論しました。

(じゃんぼ)

12時間耐久・手描きドローイング強化合宿

金曜から土曜にかけて、SBC滞在棟で「手描きドローイング強化合宿」が行われました。
夕方、滞在棟に集合し、炊事担当のメンバーによる夏野菜のカレーを堪能、その後食卓を片付けて机を一列にし、あとはひたすら手を動かしました。線を引く練習から始めて、レタリング、樹木の描きかた、組み合わせの樹林、住宅や庭の図面、最後にマーカーや色鉛筆によるカラーリングまで、それぞれ一通り作図のプロセスを経験しました。すでに図面を描き慣れている院生は基礎の復習に、まだ慣れていない新規生は今後の練習のガイドに、今回の経験を使って下さい。SFC七夕祭りの前日、準備のために忙しいメンバーもいました。お疲れさま。

2017年度春学期 研究会第11回

第11回の研究会が行われました。

まずはSFCガイドの発表から。

バンブーは人の動きから見る現象ガイド。

SFCのキャンパス内で定点観測を行い、新しい発見を行いたかったが、うまくいかず。

対象を人間だけに狭めてしまうことで、本来求められている新しい発見ができないというアドバイスを受けました。

 

はるこさんは、SFCの近道ガイド。

これまでの近道を集めて、アウトプットの提案を行いました。

探検ガイドよりもむしろ、近道のプロフェッショナルが近道を紹介するという方針になりました。

 

かとりなさんは生えているものガイド。

オメガが生えていることよりも、生えているというカテゴリで括ることに面白さが。

カテゴリを分けて、鑑賞方法を追記することに。

植物ごとに記述する魅力を詳細に記載するとよいというアドバイスがあがりました。

つづいてセヴェラルネスの発表。

先週の発表を踏まえ、かおるこさんがパターンランゲージについての発表を行いました。

第6章の内容の中で登場するパターンランゲージについて焦点を絞り、その意味と位置付けについて考えました。

次に、6/17に行ったこどもの国のランドウォークの振り返りを行いました。

今回は歴史、基盤、街並み、植栽の4つのグループに分かれて、振り返りを行いました。

歴史班は、開発と開発のあいだが感じられる景観についての考察を行いました。こどもの国周辺は、歩いているとどんどん開発年代が変わっていくのが特徴的です。

基盤班は、恩田地域の土地利用の変遷や、旧道と今の道の比較、徹底された歩車分離についての考察を行いました。

街並み班は、こどもの国の「その町らしさ」の要因について、断面図を用いながら、数カ所の事例を考察しました。

植栽班は、植物の維持管理の度合いによって、その土地がどのように利用されているのかを考えました。植物名、設計、管理の状態などの観点から分析しました。

最後に抜き打ちテストを行い、これまで研究会で学んだことの確認を行いました。

2017年度春学期 研究会第10回

第10回の研究会が行われました。

まずはSFCガイドからです。

 

最初は電車から。

穴の魅力はチラリズムにあるのではないかという発見です。

そろそろ穴について系統立てるフェーズに入れると良さそうです。

 

続いては薫子。

模様の場所などを記述しました。

模様は実体があるのではなく、発見されるものという意識が必要です。

 

はるきはトーキョーリサイクル計画などを参考に場所を評価してきました。

そこに植物を植えないなんてもったいないと思わせるようなガイドができると面白そうです。

トリはこなつです。

水たまりをレーダーチャートで評価しました。

鑑賞における主観の立ち位置をどうするかには気を使ったほうが良さそうです。

セヴェラルネスの輪読を行いました。

ここに出てきている単語が、建築の歴史でどのような位置付けにあるかをまずは学ばなければ、何を読んでいるかがわからなくなります。

一次資料にあたりましょう。

最後は公園について議論しました。

なぜ公園の禁止看板には「この公園では」という注釈がつくのか。

それは都市の中で唯一何をしてもいい外部という理念のもと、公園が設計されているからであるという視点に。

(じゃんぼ)