2017年度秋学期 研究会第10回

秋学期第10回の研究会が行われました。
まずはグループ課題のコンクリートネイティブの発表から。

1班は、「かわいさ」を軸に進めてきました。実際にコンクリートを用いて、様々な造形にチャレンジしてきましたが、その造形のもつ記号性によるかわいさに負けてしまっては、ネイティブではないというフィードバックを受けました。

3班は、コンクリートは誰のものにも見えないという視点から、座るという行為はコンクリート性が生かされたものだと考えました。行為に着目するのであれば、実際に外へ出て、自らが行為の主体となってコンクリートに座るのが良いというアドバイスがありました。

続いて、3年生による卒業プロジェクトの構想の発表。

あやは、「とりとめのない風景」について、挑戦したいとのこと。分析の対象になりにくいような断片的なものに、焦点を当てる。とりとめのなさに対する言語化が今後の課題になりそうです。

かおるこは、自身のパーソナリティに大きな影響を与えたことから「舞台空間におけるランドスケープ思考とその実践」がテーマ。ランドスケープとの共通項としてチューニングに注目すると面白いかもしれません。

さきは、自分に一番根付いているものとして地元の横浜や、長年取り組んできたダンスがテーマの候補になっているとのこと。ダンスについては景観との結びつけが大きな鍵となりそうです。

次に文化的景観集会の報告が行われました。

参加した方々の景観における文化的価値についての見解を知ることができました。

続いて卒プロの発表。

おじゅくさんは地域社会とショッピングモールの関係性から考える、ショッピングモールのサバイバルガイドについて。自分自身がモールに根付いた生活を送っており、モールが当たり前であったことから、主観的な記述ができると良いという意見がありました。

万太郎さんは、ジェットコースターの鑑賞ガイドについて。鑑賞の対象としてのジェットコースターの位置づけが最も重要とのこと。名付けについては、こう呼ばずにはおれないという鑑賞者の視点がうまく表れていると良いというアドバイスがありました。

続いては、ロフトワークの報告。

渋谷の花壇をハックするというプロジェクトで、どのようにして、花壇の世話をするのかというのが今後の課題です。

最後に展示会の話がありました。コンテンツや広報などの議論がありました。

 

2017年度秋学期 研究会第9回

秋学期第9回の研究会が行われました。
今回は、今学期グループ課題であるコンクリートネイティブの第2回発表会から始まりました。

まずは2班の発表から。


2班は私たちコンクリートネイティブが無意識のうちにコンクリートを含めた身の回りの素材を使い分けて”遊んでいたこと”に注目しました。今後は水で絵を描くなど、コンクリートでの遊びを本気でやってみるなどを試していくそうです。

次は3班。
3班は”コンクリート”を含む日本の歌謡曲の歌詞からコンクリートの分析していました。歌詞分析をしていく中で、コンクリートの性質を理解し、コンクリートの”座れる”という側面に注目しました。

次は4班。


4班は自分たちの力で動かせるコンクリートを「弱い技術」のコンクリートとして定義し、日常の足りない部分を自分たちの弱い技術のコンクリートで補ってみることを試みています。

最後に1班の発表です。

1班はコンクリートで可愛いを表現していくことを根本に、可愛いの分析などを行ってきました。今後はコンクリートの球体のアイドルの作成、プロデュースなどを目論んでいるようです。

続いては122日に朝日新聞社で発表をしてきた平成アーカイブチームから報告会です。
この課題は朝日新聞社のデジタルフォトアーカイブと首都大学東京の渡邉研究室からの出題で、首都大・宮城大・早稲田大との合同課題でした。
石川初研究室会チームは山手線各駅での今と昔の”待ち合わせ”に注目し、「ヤマノテ待ち合わせ名鑑」としてまとめました。

発表会や今回の報告会でのアドバイスを元に今後もブラッシュアップを重ね、28日からの展示会でも展示予定です!

次は卒プロ発表会です。
・じゃんぼさん
テプラは未完成なものであるのに古いものが残っているなどの現状から、テプラの新陳代謝を高めていくための”テプラ歌”作りなどの方法が発表されました。

・小夏さん
横浜市青葉区における境界についての発表がされました。

・けんとさん
神山で行われてきた細かい適応化によってその都度変化してきた、そのような一様な行いが風景として目の前に現れた時の風景が抱くノスタルジー的な感情について絵本が提案されました。

続いてORFの振り返りと反省会が行われ、今回の研究会は終了です。

2月の展示会に向けて、展示会公式ツイッターアカウントができました!
https://twitter.com/LANDWALK_KIT
随時、最新の情報を更新していきます!

2017年度秋学期 研究会第8回

秋学期第8回の研究会が行われました。

まずは、XD展に関して筧研究会の小林颯さん(B4)からお知らせがありました。テーマは「X-port」。一見バラバラに見えるものが集う場として(港=port)をイメージし、本展示会の目的としてXDの認知向上、学生同士の横のつながりの構築、学生時代にしか行えないフィードバック作りが挙げられました。

続いて、最終発表まで残りわずか!平成アーカイブの発表がありました。前回の発表で絞った「待ち合わせ」「記念写真」の2案から具体的な作品製作に向けた実験やリサーチ結果の発表でした。まず、「待ち合わせ」案については、メンバーが行なった待ち合わせ実験の考察から得られたパターンからどのように待ち合わせマニュアルを制作に落とし込むのか、そもそも待ち合わせという行為はなんなのかについて議論がされました。次に、「記念写真」案については、場所・イベントごとの写真からプリクラ・顔ハメパネルまで変遷から文化的な意味について議論しました。

次に、渋谷歌壇ハックプロジェクトについて情報共有がありました。

4限目最後は、卒業プロジェクトの発表が行わました。今回は4年生の中から3人が発表をしました。

まず、稲田玲奈さん「ー徳島県神山町における住民の思想と地域景観の変容の実態と構造に関する研究ー」。

次に、白石国雄さん「まちの景観を切り口としたー足立区らしさーについての考察とそれらの再分類についての検討」。

最後に、眞下阿香里さん「現代の風景表現」。

5限は、ORF直前スペシャルということで残された時間、総動員で最後の追いこみをしました。

(ゆたろ)

2017年度秋学期 研究会第7回

秋学期第7回の研究会が行われました。

まずは平成アーカイブの発表から。

前回のレビューを受けて、「待ち合わせ」と「記念写真」の2軸から考えを深め、それぞれのプロダクト案を考えました。

アイデアの肝となる部分として、

待ち合わせは、どれだけ技術が発展して、離れた場所でやり取りができても、また、どれだけスケールが小さくなろうとも、待ち合わせそのものがなくなることはないという点、

記念写真については、日時や場所の記念性にもとづいて写真が撮られることは、今も昔も変わらない、断絶は生まれていないという点が重要だというフィードバックを受けました。

続いて、11/4に行われた上大岡ランドウォークについて。

今回訪れた上大岡は、その地形ゆえアップダウンの激しいエリアでした。実際に足を運んでみると、住民が地形と向き合う様子や、地形が生み出す遠景についてなど、各々が興味を持ちランドウォークノートにまとめた内容を共有しました。

その後は、2月に行う展示会のフライヤーデザイン案の共有と、ORFの展示レイアウト、シフトについての共有を行いました。

続いて、卒プロの発表を行いました。

しえるさんは、読書による風景の追体験についての研究。

読書を文章によって描かれた風景を追体験する行為であるとし、ここで得られた風景を物語化して人に語り継ぐことのできる制作物を準備しているようです。

おじゅくさんは、ショッピングモールについての研究。

商店街とモールの比較や、商店街のモール化など、モールのこれまでの歴史を踏まえた上で、どのようにしてモールが生き残るかをサバイバルブックでまとめるようです。

万太郎さんは、風景としてのジェットコースターについての研究 。

ジェットコースターの鑑賞ガイドを制作するようです。自分自身が子供の頃から好きだった、ジェットコースターに対して、分類・名付けを行うことで、鑑賞者に今までにない知覚の仕方を促すことが目的です。

最後に先生から、ORF目前ということもあり、改めて石川研で行われていることについての話がありました。

頻繁に、「何をしている研究会なのか」と問われる石川研ですが、

研究会で行われているのは、個人の研究で扱うような専門的な内容よりもむしろ、一番共有されている地盤の部分です。

メンバーそれぞれがこの地盤の部分から発展した、専門的な内容を扱うことになりますが、研究会で扱う内容が自分にとってどういった位置づけなのかがわかると、他者への説明がより楽しくなるとおっしゃっていました。これからの研究に生かしていきたい考え方です。

(竹田)

 

ORF2017のお知らせ

今年も石川初研究室では、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の研究発表イベント、「SFC Open Research Forum (ORF)」にて、日々の研究や、プロジェクトの成果を展示いたします。

来年2月に開催される展示会のフライヤーも配布いたしますので、お時間の合う方はぜひ足を運んでみてください。


 

 

日時

      2017年11月22日(水) 9:30開場 10:00~20:00
      2017年11月23日(木) 9:30開場 10:00~18:00

会場

      東京ミッドタウン・ホール(ミッドタウン・イーストB1F)
      ※石川初研究室のブースはA60です。

住所

      〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-1

アクセス

      都営大江戸線「六本木駅」8番出口より直結
      東京メトロ日比谷線「六本木駅」より地下通路にて直結
      東京メトロ千代田線「乃木坂駅」3番出口より徒歩約3分
      東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」1番出口より徒歩約10分

リンク

慶應義塾大学|SFC Open Research Forum 2017
石川初研究室 – 慶應義塾大学|SFC Open Research Forum 2017

石川初研究室 2017年度展示会開催のお知らせ

慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスの石川初研究室が、設立3年目にして初の試みとなる展示会を開催いたします。

11月22日(水)、23日(木)に開催されるOpen Research Forum(ORF)の石川研ブースにて、フライヤーを配布いたします。展示会にフライヤーをお持ちいただいた方には、素敵なプレゼントをご用意しております。ORFでも、研究の展示を行いますので、こちらもぜひ足を運んでみてください。

「LANDWALK.KIT」

日時

2018年2月8日(木)〜12日(月・祝)

場所

裏参道ガーデン(東京都渋谷区神宮前4-15-2)

地図

2017年度秋学期 研究会第6回

秋学期第6回の研究会が行われました。

今回1時限目は即日課題。
昨年に引き続きアンディー・ゴールズワージーごっこをしました。

アンディー・ゴールズワージーとはスコットランド在住の、自然物用いて周囲の環境の中に強い秩序を作り出すアーティストです。
彼の作品を模倣するにあたって大事なポイントは

・周囲の環境の文脈を正しく読み取ること
・意味を切り離してものを見ること(葉っぱであることを忘れて、尖っていること、緑であることを見ること)

2つです。
これらのポイントを意識しながら、周囲の環境の中に、自然物の再配置によって秩序を生み出します。その秩序が浮き立つとき作品としての”美しさ”や”強さ”となります。
つまり、より美しく、強度のある表現をしようと模索することは石川初研究会的な認識のスケールの横断が必要不可欠なのです。

以下、メンバーの完成作品群です。

休憩を挟み、5限は平成アーカイブの発表から始まりました。

前回いただいた講評を元に、改めてブレストが行われ、
今回は”集合写真”と”待ち合わせ”をキーワードに発表されました。

集合写真は、時代によって写るものや写し方が変わっても撮る理由やタイミングは変わらないものだ。という性格に注目しました。
待ち合わせは、メンバーが携帯がない時代の待ち合わせについて興味を持ったことや、ランドマークの消失などの経験があることから話が膨らみました。

次回の研究会で作品の具体案が発表されます。

その後は来年2月の展示会についての情報共有が行われました。
ORFの時にお配りする展示会のフライヤーのデザイン案の検討も行われました。

ORFの展示形態も概ね決定し、着々と準備が進んでいます。

個人的にはORFで着用する石川初研究会Tシャツのデザインが決まって、とてもワクワクしています。

さて、今学期も折り返し地点です。
学期後半も気を引き締めて頑張っていきます。

(おたかな)

上大岡ランドウォーク

本日はランドウォークに行ってきました。
上大岡を歩きました。

天気にも恵まれ、いいランドウォークになりました。
後日研究会でそれぞれが発見した見所を話し合います。

(おたかな)

 

 

2017年度秋学期 研究会第5回

秋学期第5回の研究会が行われました。 まずは、ロフトワーク渋谷プロジェクトの共有から。

今後は129日の植樹を目指して モジュールデザイン班 お世話システム作り班 効果検証方法 設計班 の3班に分かれて活動して行くことが決まりました。

 

次に神山プロジェクトの共有です。
神山プロジェクトの現状について、図面やパネルを用いて共有が行われました。

神山町には、近代に車両が入ってきたことによって歩く道が破壊されていない面白い集落があり、歩くことで空間を捉えなおすことができる可能性があるので、今後は積極的に歩くことをテーマに進めていきます。

11月は神山映画祭に参加し、12月は文化景観集会で調査をポスター発表をするなど、
3月の最終発表に向け頑張っていきます。

 

次は平成アーカイブの第1回発表会でした。
平成アーカイブの課題は時代間を断絶をさせないためのデザインということで、
”(差を)埋める”と”(繋がりを)感じてもらう”ことをキーワードにアイデア3案がプレゼンされました。

多くの先輩から様々なご指摘をいただき、まだまだ発展の余地がありそうです。
メンバー各々の幼少期のアルバムを持ち寄って話し合うなど、新たな視点で課題を探っていきます。

 

その後は112223日のORFの展示形態や、2月の展示会に向け公式ビジュアルについて議論などが行われました。

 

休憩を挟み5限からは、次回のランドウォークに向けた上大岡の事前学習が行われました。
年代別の航空写真や地形図、土地利用図などを広げながら上大岡の見所が整理されました。

 

ここまでで第5回研究会は終了。
終了後は、ハロウィンパーティーと扮して初先生の誕生日会が開かれました。
今期は学生メンバーが30人なので、11日担当し日めくりカレンダーを作ってプレゼントしました。

もちろんケーキも凝っています。(撮影:初先生)

初先生の笑顔も見れて楽しいパーティーとなりました。

(おたかな)

2017年度秋学期 研究会第4回

秋学期第4回の研究会が行われました。

まずは、ロフトワーク渋谷プロジェクトの共有から。

道玄坂にある緑地帯をハックして新しいコミュニケーションを生み出すことを試みるプロジェクトとして始まったプロジェクトで、設置場所は渋谷109のすぐ側というポテンシャルの高いロケーションとなりました。

12月から3月までの設置ということで、何をどう植えるのか、ということについて議論しました。試行錯誤のさなかであるプロジェクトであることから、まずは研究会メンバーでそれぞれ案を出すことになりました。

次に展示会についての共有を行いました。

来年2月に開催する石川研の展示会の会場に下見に行ったメンバーが、測量を行い、それを踏まえて考えた動線についての共有を行いました。

条件と大きさを把握して逸脱しない会場設計や、コンセプトに基づいた空間設計の事例を集める など、これから着手すべきことについてのアドバイスをいただきました。

また、11月末に行われるORFの共有も行いました。

石川研ならではのものの見方がわかるような、普段の活動の成果を展示するという方針のもと、展示形態についての検討が必要です。

続いて、平成アーカイブプロジェクトのブレストを行いました。

昨年度までと異なり、「平成」という時代を扱ったメディアを作る上で、研究会メンバーが感じる「平成」の印象や思い出などを話しました。

アニメやゲーム、ファッションといったポップカルチャーの他、「カラフル」な印象といった抽象的なものも挙がりましたが、自分たちが感じている「懐かしい」とは何なのかについては、議論の余地がありそうです。

最後に、先生によるミニ・スタジオ・タイム「デザインする人への歩み」が行われました。

デザイナーに必要な資質として「観察力」とは何なのか、議論され、「テラコッタに植えられたサクラソウがアスファルトの上に置かれている」という状況を例に、「観察」とは見えているもの以上の何かを見いだすことであると考えました。

そして、観察をもとに記録をし、必要なものを抽出、あるいは分析をし、記述を行い、他者に共有できるフォーマットとして出力することが求められるとおっしゃっていました。

(竹田)