2018年度 秋学期研究会第9回

秋学期第9回の研究会が行われました。

  • ORF振り返り

先日行われたOpen Research Forum(ORF)の振り返りを行いました。「Gardens For Living」というテーマのもと、展示レイアウトを時間単位で更新していくという試みを行いました。

パネルの移動のタイミングや、説明の難しさなどの壁があった一方で、庭のコンセプトをベースにした説明ができたこと、付き添って説明をしたほうがいいものと、説明なしにとにかく呼んでもらったほうがいいものががあるという気付きがあり、展示会に向けての良い収穫になりました。

  • 藤沢SSTワークショップ報告

街の利便性とコミュニティを生かしたサービスデザインを企画するワークショップの報告がありました。住民のペルソナををベースに、フレームワークを用いて、ワークを行いました。今後、プロトタイピング、ユーザー検証を行っていくようです。

  • 展示会コンセプト

ORFでは「Gardens For Living」というテーマで行い、生きるための庭に共通するものを展示会でもテーマにしたいという話でした。前回のLANDWALK.KITに倣った名前にする、庭ができるまでのプロセスを見せるという意味で道野要素を加える、石川研のインデックスとしての庭を見せる、など様々な案が上がりました。最終的には、前回見せたツール(KIT)を用いて我々が作り上げたものを見せる、という意味合いで「庭仕事」にすることになりました。

  • 即日課題「庭は見立てである」

作庭記で度々記述があった「庭の見立て」に倣って、ドコモハウス付近に落ちているものをなにか別のものに見立てるワークを行いました。

2018年度 秋学期研究会第8回

秋学期第8回の研究会が行われました。

まずは、卒プロ相談から。


-たけさん

“「やかましい」を探る”

都心に溢れる広告や店の看板、店の中に所狭しと貼られたポップなどの、

モノや情報に溢れたものに私たちが抱く興奮について、何が興奮させているのかについての考察がありました。

突如出現型/カクテルパーティー型/縦/横/混在など、様々なジャンルに

“やかましさ”は存在するとして分類しました。

先生からは、やかましさの分類ではなく、どうしてやかましさに良し悪しが生まれるのかが気になる、などのフィードバックがありました。


-ゆいこさん

“ゲストハウスを介して都市を体験すること”

ゆいこさんがゲストハウスに居続けた事で起きた、自身の「観察者」から「当事者」の変化を当時記して居た日記や撮っていた写真などから考察しました。


次に、ORFへ向けたパネルレイアウトの最終調整を行いました。

どんな幅でどんな色の帯をつけたら効果的か・写真の色味は全体的に見てどうか、など細かくチェックを行いました。


最後に、実習「LANDSCAPE=TIME」を行いました。

【ある区切られたスペースに一本の木が立っているという情景】に新たな情報を書き入れる事で「時間」を表現する、という課題に研究会メンバーそれぞれが取り組みました。

木から枯葉が落ちている様子を表したり、その木が倒れていたり、メンバーそれぞれたくさんの時間のスケールで表現を行なっていました。

植物からはその周囲や過去の状況など、時間が見えてきます。

例えば、大人の男性がその木の横に立っているだけで、その木が10年以上そこに生育できる環境があったことを示すのです。

このように、植物の周りを取り巻く環境は複雑で様々な事情を持っていることがわかりました。

2018年度 秋学期研究会第7回

秋学期第7回研究会が行われました。

この日は即日課題課題からスタート。毎年恒例アンディー・ゴールズワージーごっこをしました。

アンディー・ゴールズワージーとはスコットランド在住の、自然物用いて周囲の環境の中に強い秩序を作り出すアーティストです。
彼の作品を模倣するにあたって大事なポイントは

・周囲の環境の文脈を正しく読み取ること
・意味を切り離してものを見ること(葉っぱであることを忘れて、尖っていること、緑であることを見ること)

の2つです。これらの簡単なレクチャーの後、先生、学生ともに実際に外に出て作品を作りました。

その後はおrfにむけて打ち合わせをして、今回の研究会は終了しました。

2018年度 秋学期研究会第6回

秋学期第6回の研究会が行われました。

まず、「ランドスケープデザインは詩である」というテーマから。

詩の特徴として、

  • 言葉、語彙をより多く知っている
  • 文脈の中での意味、組み合わせが冴えている
  • 新しい文字や単語の発明も可能だが、届く相手が狭まる
  • 俳句のような定型詩は坪庭のデザイン?
  • 書かれたものだけではく、黙読や音読、筆写も含めて様々な読まれ方をする、それも含めて詩だ。
  • 逆に、思わせぶりな記号だけを組み合わせるのがマンションポエム

といったものが挙げられ、

ランドスケープの特徴で、詩のアナロジーとして考えられるものとして、

  • 語彙の要素:植物、素材、施設、記号
  • 文脈としての自然環境、既存風景、文化とお約束
  • 非記号性は意匠は届く相手を選ぶ

がある、という話がありました。

そして、谷川俊太郎や李白、草野心平などの著名な詩を見た後、事前に与えられていた、「秋に関する自由律俳句をつくる」課題のの一覧から、各々の好きなものを選んで投票、レビューを行いました。

連絡事項の確認を終え、ORFパネルの確認へ。

「Gardens for Living」のテーマに沿って展示を行う予定で、展示するパネルのレイアウトについて議論がありました。

また、当日に着用するTシャツのデザイン案も、議論の末決定しました。当日が楽しみですね。

最後に卒プロ相談会がありました。

おたかなは、自らの病気によって風景を失い、取り戻したことを庭づくりのプロセスを助けにしながら、客観的な回復過程という文脈にのせるというテーマ。

日記や写真といった記録のとり方やその加工の仕方、ドコモハウスでの庭づくりについての相談をしました。

もえは、廃墟の持つ廃墟性について。

理論編では廃墟について書かれている文献などから、廃墟の表象や、未来の廃墟について扱い、実践編として、廃墟住宅の市民住宅課の方へのインタっビューを行ったそうです。どのようなアウトプットにすべきかの相談をしました。

2018年度 秋学期研究会第5回

秋学期第5回目の研究会が行われました。


・まずはORFについて。

石川研が取り組んでいるプロジェクトをORFや展示会でどのような形式で展示を行うのかの議論や係分担の再確認を行いました。


・次に、「ヘタ地はなぜ生まれるのか?」についての議論が行われました。

ヘタ地が生まれる過程や、なぜヘタ地は扱いにくいのかについて話し合い、それそぞれ土地に根付いたルールが残ったことでおこる「言葉の通じなさ」がヘタ地を生み出しているということがわかりました。


・続いて「ドコモハウス周辺の植栽計画プランB」を作成するワークショップを行いました。

一旦今ある環境を忘れて、研究会メンバーがそれぞれの要望や理想を紙に起こし、発表しました。


・最後に、さきさんとまいさんの卒プロの進捗報告がありました。

それぞれが苦戦したり悩んでいることについて、研究会メンバーが意見を出し合いました。

2018年度 秋学期第4回研究会

2018年度秋学期、第4回目の研究会が開講されました。

この日はまずは大宮で行われたランドウォークの振り返りから始まりました。研究会メンバーがそれぞれ簡潔に、大宮を歩いた実際の印象を、それを成立させているより広域の事情に照らし合わせながらコメントします。

今回のランドウォークでは大宮の「ヘタ地」に多く注目が集まりました。「ヘタ地が”なぜ”できるのか?」について今後も議論が続きそうです。

続いて千年村プロジェクトの調査報告が行われました。

千年村プロジェクトとは、早稲田大学中谷礼仁研究室を中心とした合同プロジェクトです。10月6-7日、石川研メンバーも鬼怒川 渡瀬川周辺の疾走調査に参加しました。

石川研としては、長く存続していた仕組みが残ってるかどうかや、今の風景に痕跡を留めているかという点で千年村を評価したいということを再確認しました。

また、11月22-23日に六本木で開催されるORF展示会で着用するTシャツについての話し合いなどが行われました。

その後卒業プロジェクトの公開相談会も行われ、いつもよりフランクに現状の進み具合などについて話し合いました。

●あや

あやは「遺品の観察を通して大叔母を弔う」ことをテーマにしています。死と生を分けて考えず、地続きであることを実感したいということを背景に新しい弔い方を模索しています。

他研究会メンバーからは諦めないでもっとしつこく続けていい!とか、一緒にいるつもりで同じ部屋で過ごしてみたら?などの提案が出ました。

●薫子

薫子は「風景をつくる身体」をテーマにしています。自分の体を媒介として風景を記述する方法を模索している最中です。今回は実際に神山町で体を動かしてみた動画や、神山町でヒアリングしてきたことなどを見せながら話し合いました。

11月22・23日開催のSFC – ORFに向けての準備が始まってきています!

大宮 ランドウォーク

2018年9月22日、埼玉県大宮のランドウォークを実施しました。

大宮駅東口からOM terrasseを通り芝川や氷川神社などを経由しながら、さいたま新都心駅まで歩きました。

今後現地を実際に歩いて得た一次情報を、各メンバーがランドウォークノートにまとめます。

2018年度 秋学期研究会第3回

秋学期第3回の研究会が行われました。

まずは、前回企業の内定式で欠席したメンバーによる、「ナイテイシキの参与観察」の報告から。企業の内定式を、異文化社会の儀式として参与観察を行い、それを奇習とみなすことで、特異である部分を探りました。

発表者は、それぞれ「ナイテイシキ」時の服装で発表を行いました。実際にどういったスケジュールで進んでいったのか、証書授与やお辞儀などの事前の練習といった儀式性を高める行為が多々見られました。


続いて今年度ORFの展示についての議論がありました。今回のコンセプトである「Gardens For Living」に合わせ、どういった展示レイアウトがふさわしいかについてアイデアを出し合いました。来場者が参加できる形のものが多く意見として上がりました。

最後に、合同展示会について。役割分担や、会場構成、スケジュールなど大枠の話があった上で、昨年度の結果を参考にしつつ進めることになりました。

2018年度 秋学期研究会第2回

秋学期第2回の研究会が行われました。

まずは石川研で行われているプロジェクトの紹介と進捗報告がありました。

・神山町スタディ

徳島・神山町の集落で、風景のリサーチを行いながら、その集落の持続力を探るプロジェクト。今まで分析や調査を行ってきたので、今後は全体を俯瞰できる図面や模型の制作に取り組んでいきます。

・神山ハウスブック

集落にある集合住宅に置く本のデザインを行うプロジェクト。本の制作が終盤に突入したため新規の募集はありませんが、今期はいよいよ大詰めです。

・ベルナティオ

新潟・十日町のリゾート施設のランドスケープを扱うプロジェクト。今学期はBBQテラスガーデンのプロジェクトが中心となりそうです。

・越後水沢プロジェクト

ベルナティオの最寄り駅である越後水沢駅の敷地のデザインを行うプロジェクト。今期は水沢植栽図鑑を制作予定。

・グリーンヒル貝取

多摩ニュータウンにあるマンション「グリーンヒル貝取」のプロジェクト。マンション内の緑地管理や庭と人との関係について考えていきます。

・調布景観

調布の景観について市民と一緒に考えるプロジェクト。昨年は市民検討会にも参加し、小学校でのワークショップなども行いました。

・住宅のランドスケープ(新白岡・調布)

新白岡と調布の郊外住宅地の庭のデザインを介して、どうご近所付き合いが生まれるのか、その可能性を探ります。

・渋谷ロフトワーク

渋谷109前の花壇をハックして、公共空間の見直しを図ります。

・ジャカルタワークショップ

夏休みにジャカルタ・チキニにて東京大学・インドネシア大学と合同で行われたワークショップに石川研からも3名参加しました。今年はTactical Urban Weddingというテーマで、祝祭空間のデザイン・住環境の改善に取り組んできました。

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続いて、展示会のテーマ、Tシャツのデザインについてのディスカッションを行いました。「庭とは何か」という議論はとても面白いものになりました。

今回集まった意見をこれからまとめていきます。

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最後に、先週発表できなかった分の夏休み課題の発表がありました。

それぞれの作品がユーモアに溢れていて、着眼点がユニークなものばかりでした。

来週の研究会はお休みです。

2018年度 秋学期研究会第1回

いよいよ秋学期が始まりました。
石川初研究室「地上学への研究」、今学期の第1回研究会がドコモハウスで開催されました。

学部生3名、大学院生2名の新規履修生を迎えました。
伴野綾さん(トモノ)、小手川玲奈さん(コテちゃん)、山田優太郎君(ゆうたろう)、兼信浩太君(ケンシン)、陳麗聡さん(エイミー)。


ゼミでは夏休み中の課題の作品発表を行いました。

・誤読の絵本
研究会メンバー全員が参加し、絵を描く→それを文章で描写する→その文章を画で再現する、という「絵と文章のリレー」を行いました。それぞれが次の人にどのような文章や絵を回したか、誰も全体を見たことがありませんでした。今回、全部の絵と文章をひとつにまとめてみた結果。。。衝撃の作品ができました。これは絵本として1冊にし、11月のORFで展示する予定です。

・スケールの写真集
遠近感を演出する、場面に模型を挿入するなど「スケール感の操作」を行った写真集をつくる、という個人課題の作品発表を行いました。小さな人形が発見する日常場面の「4ミリの段差」、熱帯植物のスケールの錯誤、猫の目線で眺める都市など、周囲を新しい目で見直すユニークな「スケール写真集」が集まりました。


研究会後、徳島県神山町からクール宅配便で届いた野菜を使って懇親会。
 

秋学期も忙しいことが予想されますが、楽しく頑張りましょう。