2019年度 春学期研究会第3回

 

「ごきげんよう。これが平成最後の研究会だ。」
という初さんの掛け声で始まった、研究会第3回。


今年度スケジュールの見通し

 先週のプロジェクト紹介に引き続き、今回はそれらのプロジェクトのスケジュール確認から始まりました。主に「神山PJ(プロジェクト)」、「ベルナティオ/越後水沢PJ」、「イースト21PJ」、「慶應幼稚舎PJ」、「調布PJ」、「大宮PJ」について、今年度のスケジュールの見通しを立てました。

 初さんの説明のもと、今年から本格的に始まる慶應幼稚舎プロジェクトの現地を視察してきたお話、「神山プロジェクトがどのようにして始まったのか」や、「FAB-G」のお話、東京大学の岡部研究会と共にやっているアルゼンチンのインフォーマルコミュニティについての詳しいお話などがありました。

アルゼンチンのお話をする初さん

<ORF係、展示会係を決めました>
毎年11月に行われるORFの出展準備をする係と、研究会の展示会の準備をする係も同時に決めました。どちらも乞うご期待です。


SFCマップのブラッシュアップ

続いて新規生課題「SFCマップ」のブラッシュアップが行われました。春学期は研究会中に、自らの課題の進捗報告が行われます。今回は前回の「各自テーマ発表」に続くかたちで、一週間の進捗報告と今後の方針を話しました。以下がその報告内容です。

よう「自分勝手図法」
・ベースマップに自分が感じたキャンパスへの印象を書き込んでいく方針だそう。・行動や習慣もマップに反映されるそうです。

真「カロリー」
・先週に続き、筋トレとエクササイズの違いを発表してくれました。今後は筋トレ後の摂取カロリーに注目するそう。

啓悟「影」
・いろんな影を写真をとり、影について考えてきたそう。昼と夜の影の違いや、天気と影、影の色は地面の色によって変化する点、重なっている影などいろんな影を紹介してくれました。

ひかる「通過する、停まる、交差する」
・一週間、移動のログを手書きでかいてきた。この一週間は「通過する」に着目してきたが、来週以降は停まるの解像度をあげていくそう。

孔大「毎日地図」
・みんなに続くのか心配されている、100日間連続SFC地図描き。場所と記録をリンクした地図を書き続けてきた。今年のGWは9連休。さて今後どうなるか?

ゆり「キャンパスの場所と服装」
・地図作成に向けて、地図そのものに理解を深めている最中だそう。今回はいろんな切り口でデータ収集方法を発表してくれました。全てのデータを記録することは難しい内容であるがゆえにどうなるのか。今後に注目です。

先輩方のフィードバックをもとに、どんどんとブラッシュアップされていきます。次回は、今回しなかった新規生メンバーの半分が発表します。


はじめさんタイム

最後は「はじめさんタイム」。今回は他大学でのマッピングの作品例の共有と、ロゴマークの観察力をテーマにした軽いワークショップでした。

記憶を辿り、即席で描いたロゴを囲む

普段目にするセブンイレブンやウォルマート、スターバックスのロゴ。過去に街中でそれらのロゴをどれだけ記憶し、再現できるかについての実験を行った企業があるそう。私たちも慶應義塾のロゴと、PCで馴染み深いインテルのロゴを白紙に描き、即席の実験を行いました。

身の回りの風景に対し、私たちはよく観察しているようでしていないということに改めて気づかされた瞬間でした。

今日を機に各プロジェクトも本格始動。次の研究会は令和時代だ。

2019年度 春学期研究会第2回

2019年度春学期第2回の研究会が行われました。

まずは石川研で行われているプロジェクトの紹介と進捗報告がありました。

 

・ベルナティオ/越後水沢プロジェクト

新潟・十日町のリゾート施設のランドスケープコンサルティングや越後水沢駅の修景をするプロジェクト。

 

・千年村プロジェクト

千年以上続いている集落を「千年村」と呼び、それらの持続可能性について探っていきます。

 

・ジャカルタプロジェクト

例年ジャカルタ・チキニにて東京大学・インドネシア大学と合同で行われるワークショップ。昨年度はTactical Urban Weddingというテーマで、祝祭空間のデザイン・住環境の改善に取り組んできました。

 

・神山プロジェクト

徳島・神山町の集落で、風景のリサーチを行いながら、その集落の持続力を探るプロジェクト。

 

・貝取プロジェクト

多摩ニュータウンにあるマンション「グリーンヒル貝取」の庭を扱うプロジェクト。マンション内の緑地管理や庭と人との関係について考えていきます。

 

・大宮プロジェクト

埼玉県さいたま市大宮に多く見られる「ヘタ地(新旧の道が重なってできた不整形な土地)」の活用や、生活景についてのリサーチを行なっていきます。

 

・調布景観プロジェクト

調布の景観について市民と一緒に考えるプロジェクト。昨年は市民検討会にも参加し、小学校でのワークショップなども行いました。

 

・イースト21プロジェクト

東京都江東区にあるホテルのランドスケープデザインを行うプロジェクト。

 


続いて、新規生への課題「SFC MAP」のテーマ構想発表が行われました。

発表したテーマは以下の通りです。

 

けいご【影】

きぶし【木と建物を反転】

なの【自然の色】

ひかる【通過する、停まる、交差する。】

こうだい【毎日地図】

ゆり【キャンパスの場所と服装】

りな【色】

プペルくん【建物の色】

しん【カロリー】

ひかり【(迷い中)】

 

皆まだ発展の余地はありますが、今年も面白い作品がたくさん生まれそうで楽しみです。


 

2019年度 春学期研究会第1回

今学期も第1回の研究会が行われました。

 

まずは今期から新しく加わったメンバーの自己紹介と質問から。

「もし今までの人生の伝記を書いたならどんな表紙とタイトルか」という最初の課題の説明も行い、それぞれの色や面白みが垣間見える時間でした。

なんと今期の新規生は過去最多の10人!

研究室メンバーの半分が入れ替わりました。

 


続いて、春休みに行われた神山プロジェクトとアルゼンチンワークショップの活動報告が行われました。

神山プロジェクトのメンバーは3月の20日から23日にかけて現地で報告会を行ない、「道の神山図鑑」「歩く神山地図」を配布したそうです。

 

アルゼンチンのワークショップでは、傾斜地に位置する小さな村の地形を把握し、排水溝の計画を行いました。現地の住民の建設業に対するリテラシーに驚かされたそうです。

 


最後に春休み課題「対比の写真集」の発表会が行われました。

対比によって構成、または発見された風景を研究室メンバーなりに切り取り、写真集という形で作品にするというものです。

 

 

その後、新入生歓迎のピザパーティーを行いました。

 

2019年度春学期、石川初研究会スタートです!

2018年度 秋学期研究会第13回

秋学期第13回の研究会が行われました。

・はじめさんタイム

あなたのこれまでの人生(願望を含めた多少の未来を含めても良い)が伝記になった際のタイトルを考え、それが書籍になった時の表紙のデザインをA5程度の用紙に描きなさい。

研究会メンバーの過去の出来事や各々の性格など、色んなものが伝記の表紙からだけで伝わってきました。


・展示会メインビジュアル公開&話し合い

石川研2018年度展示会「庭仕事」のメインビジュアルがついに完成しました!

デザインは研究会メンバーのゆきのがしてくれました。このビジュアル内で庭仕事をしているのは、研究会の仲間たち!さすがの仕上がりです。

ちなみに、Twitter[ @GARDENWORKS2018 ]で随時展示会情報を更新中なのでぜひチェックお願いします!!

次に、展示会コンセプトに基づいて設定した会場内の展示場所の発表と相談がありました。

庭仕事の内容である「備える/耕す・目論む・育て整える」を、研究会の活動を「準備する・言語や手段を獲得する・応用する」の3段階に定義し、会場内のゾーニング・構成を行いました。


・パネル確認

各プロジェクトの担当者が作ってきたパネルを並べて、全体的なバランスを確認しました。これをもとにフォーマットなども変わり、来週へ向けて再編集を行うことになりました。

2018年度 秋学期研究会第11回

秋学期第11回の研究会が行われました。

  • 風景は痕跡である

今回の即日課題のテーマは「風景は痕跡である」。今見ている風景は一時的なもので、その前後には、何らかの変化が生じています。私たちが目にしているものの全ては痕跡であるといっても過言ではありません。

また、ツールを介して発見できる痕跡もあります。GPSのログデータをマッピングすることによって、移動の痕跡が可視化される、といったものです。

今回は、「温度」という痕跡を「サーモカメラ」というツールを用いて可視化するワークを行いました。サーモカメラで可視化できる温度の要素としては、相対的な温度差と、加熱された状態から冷えていく際に経過した時間を表しています。

画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、子供、室内
画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、夜
  • 大宮LW振り返り

先日15日に大宮でのランドウォークを行いました。大宮駅からソニックシティを経由し、さいたま新都心方面へ進み、けやき広場までのルート。

今回のランドウォークではへた地に注目しました。土地との折り合いをつける際のスタイルや、余った場所の使い方、角の仕上げ方など、へた地を一つとってもそれぞれに特徴があり、分類による発見の可能性を感じました。

  • 合同展示会ミーティング報告

来年2月に行われる合同展示会のミーティング報告がありました。

開催期間中のスケジュール、共用フロアの使い方などの共有があり、その後実際の展示空間の使い方について話し合いました。

それぞれ係の仕事や、卒プロ・修論などここから佳境に入りますが、頑張りましょう!

2018年度 秋学期研究会第10回

秋学期第10回の研究会が行われました。

まずは、「Landscape=窓」というテーマから。

窓というのは、壁があるところに存在するものであり、外部からの情報を選択して取り入れている(明るさ、風など)。

研究会メンバーも紙を切り抜いて窓を作り、景観を切り取るワークを行いました。

人気投票1位のなぎささんの作品
人気投票同率1位のさきさんの作品


次に、神山遠征の報告を行いました。

今まで行ってきた調査の結果をもとに、より楽しく歩く・発見的に歩くための神山の地図を作成したり、神山にある倉庫で展示会をしたい、という展望を発表しました。


次に、グリーンヒル貝取プロジェクトの発表報告を行いました。

30年間住民たちの手によって緑地を維持管理してきた集合住宅を分析するにあたって、

・30年間の植栽の変遷

・維持管理に住民がどのように関わってきたか

・空間の質が住民の意識にどのように関わったか

などを中心に今後も調べて行くそうです。


最後に、展示会会場であるルデコの下見に行ったメンバーによる報告と、会場構成についての議論を行いました。

2018年度 秋学期研究会第9回

秋学期第9回の研究会が行われました。

  • ORF振り返り

先日行われたOpen Research Forum(ORF)の振り返りを行いました。「Gardens For Living」というテーマのもと、展示レイアウトを時間単位で更新していくという試みを行いました。

パネルの移動のタイミングや、説明の難しさなどの壁があった一方で、庭のコンセプトをベースにした説明ができたこと、付き添って説明をしたほうがいいものと、説明なしにとにかく呼んでもらったほうがいいものががあるという気付きがあり、展示会に向けての良い収穫になりました。

  • 藤沢SSTワークショップ報告

街の利便性とコミュニティを生かしたサービスデザインを企画するワークショップの報告がありました。住民のペルソナををベースに、フレームワークを用いて、ワークを行いました。今後、プロトタイピング、ユーザー検証を行っていくようです。

  • 展示会コンセプト

ORFでは「Gardens For Living」というテーマで行い、生きるための庭に共通するものを展示会でもテーマにしたいという話でした。前回のLANDWALK.KITに倣った名前にする、庭ができるまでのプロセスを見せるという意味で道野要素を加える、石川研のインデックスとしての庭を見せる、など様々な案が上がりました。最終的には、前回見せたツール(KIT)を用いて我々が作り上げたものを見せる、という意味合いで「庭仕事」にすることになりました。

  • 即日課題「庭は見立てである」

作庭記で度々記述があった「庭の見立て」に倣って、ドコモハウス付近に落ちているものをなにか別のものに見立てるワークを行いました。

2018年度 秋学期研究会第8回

秋学期第8回の研究会が行われました。

まずは、卒プロ相談から。


-たけさん

“「やかましい」を探る”

都心に溢れる広告や店の看板、店の中に所狭しと貼られたポップなどの、

モノや情報に溢れたものに私たちが抱く興奮について、何が興奮させているのかについての考察がありました。

突如出現型/カクテルパーティー型/縦/横/混在など、様々なジャンルに

“やかましさ”は存在するとして分類しました。

先生からは、やかましさの分類ではなく、どうしてやかましさに良し悪しが生まれるのかが気になる、などのフィードバックがありました。


-ゆいこさん

“ゲストハウスを介して都市を体験すること”

ゆいこさんがゲストハウスに居続けた事で起きた、自身の「観察者」から「当事者」の変化を当時記して居た日記や撮っていた写真などから考察しました。


次に、ORFへ向けたパネルレイアウトの最終調整を行いました。

どんな幅でどんな色の帯をつけたら効果的か・写真の色味は全体的に見てどうか、など細かくチェックを行いました。


最後に、実習「LANDSCAPE=TIME」を行いました。

【ある区切られたスペースに一本の木が立っているという情景】に新たな情報を書き入れる事で「時間」を表現する、という課題に研究会メンバーそれぞれが取り組みました。

木から枯葉が落ちている様子を表したり、その木が倒れていたり、メンバーそれぞれたくさんの時間のスケールで表現を行なっていました。

植物からはその周囲や過去の状況など、時間が見えてきます。

例えば、大人の男性がその木の横に立っているだけで、その木が10年以上そこに生育できる環境があったことを示すのです。

このように、植物の周りを取り巻く環境は複雑で様々な事情を持っていることがわかりました。

2018年度 秋学期研究会第7回

秋学期第7回研究会が行われました。

この日は即日課題課題からスタート。毎年恒例アンディー・ゴールズワージーごっこをしました。

アンディー・ゴールズワージーとはスコットランド在住の、自然物用いて周囲の環境の中に強い秩序を作り出すアーティストです。
彼の作品を模倣するにあたって大事なポイントは

・周囲の環境の文脈を正しく読み取ること
・意味を切り離してものを見ること(葉っぱであることを忘れて、尖っていること、緑であることを見ること)

の2つです。これらの簡単なレクチャーの後、先生、学生ともに実際に外に出て作品を作りました。

その後はおrfにむけて打ち合わせをして、今回の研究会は終了しました。

2018年度 秋学期研究会第6回

秋学期第6回の研究会が行われました。

まず、「ランドスケープデザインは詩である」というテーマから。

詩の特徴として、

  • 言葉、語彙をより多く知っている
  • 文脈の中での意味、組み合わせが冴えている
  • 新しい文字や単語の発明も可能だが、届く相手が狭まる
  • 俳句のような定型詩は坪庭のデザイン?
  • 書かれたものだけではく、黙読や音読、筆写も含めて様々な読まれ方をする、それも含めて詩だ。
  • 逆に、思わせぶりな記号だけを組み合わせるのがマンションポエム

といったものが挙げられ、

ランドスケープの特徴で、詩のアナロジーとして考えられるものとして、

  • 語彙の要素:植物、素材、施設、記号
  • 文脈としての自然環境、既存風景、文化とお約束
  • 非記号性は意匠は届く相手を選ぶ

がある、という話がありました。

そして、谷川俊太郎や李白、草野心平などの著名な詩を見た後、事前に与えられていた、「秋に関する自由律俳句をつくる」課題のの一覧から、各々の好きなものを選んで投票、レビューを行いました。

連絡事項の確認を終え、ORFパネルの確認へ。

「Gardens for Living」のテーマに沿って展示を行う予定で、展示するパネルのレイアウトについて議論がありました。

また、当日に着用するTシャツのデザイン案も、議論の末決定しました。当日が楽しみですね。

最後に卒プロ相談会がありました。

おたかなは、自らの病気によって風景を失い、取り戻したことを庭づくりのプロセスを助けにしながら、客観的な回復過程という文脈にのせるというテーマ。

日記や写真といった記録のとり方やその加工の仕方、ドコモハウスでの庭づくりについての相談をしました。

もえは、廃墟の持つ廃墟性について。

理論編では廃墟について書かれている文献などから、廃墟の表象や、未来の廃墟について扱い、実践編として、廃墟住宅の市民住宅課の方へのインタっビューを行ったそうです。どのようなアウトプットにすべきかの相談をしました。