2019年度 春学期研究会第6回

ドローイング合宿も無事終了。おいしいカレーライスをみんなで囲んで、ひたすらペンを走らせる時間はとても良かったなあ。

先週末、ドローイング合宿の様子をちらり

さて、今期第6回目の研究会のスタートです。


SFCマップのブラッシュアップ

はじめに、新規性マップの進捗状況から。今回は5名が発表してくれました。

ゆり「自分の被服ログ」
・キャンパスにおける自分の洋服を記録している。思った以上に、自分の曜日への意識が服装へ現れていることが驚き。講評を踏まえ、服を選んでいる時の自分の状態なども記録していくそう。

りな「高さの上下マップ」
・階段に注目をしてみた。針金を使って、自分の移動経路を三次元で表現してみたそう。はじめさんからのアドバイス、時間軸をどうやって組み込むかが今後の課題のようです。

なの「色マップ」
・諭吉像の周りに生えてる木を、ナノ独自の目線でネーミング。「小金井公園の遊具」色、「しいたけの菌床」色・・・など。より、ナノにしか分からないような表現で、色彩を表せたら面白くなりそうです。

ひかり「窓はときどき「鏡」になるマップ」
・オメガ館に絞って、徹底的に窓を調べてみたそう。と同時に、その時の条件や照度も記録。引き続き、キャンパスの他の場所も調査していくそう。

きぶし「地下を妄想するマップ」
・自分の地下への妄想に納得がいっていない様子。地下プロになるということで、メンバーやはじめさんから地下情報を集めていました。近日中に「首都圏外郭放水路」へ訪問予定です。

コペル「サインマップ」
・前回のスケジュール通り、ひたすら目に見えるサインを収集中。意識的に収集と分析を分けずに、同時進行で進んでいくのが良いのでは、サインの痕跡も面白そう、という意見もありました。

世界の風景(源)

バックパックを背負って、世界を旅するのが大好きな源。トルコを皮切りに、コーカサス三国を周遊した旅の思い出を話してくれました。なかなか馴染みのない国とだけあって、メンバーのみんなも興味津々な様子。やっぱり現地を見てきた人の話は面白いです。次回は、パリ生まれ幼少期を現地で過ごしたりなが、当時の記憶を語ってくれます。

はじめさんタイム 「モールの風景」について

これはショッピングモールから考えた「庭・オアシス・ユートピア」についてのお話。モールの空調によって擬似的に生み出された熱帯、そこへ局所的に水をやることで観葉植物を栽培している様子は、オアシス構造と同じではないのか。ジャカルタにおけるモールの風景を例えに、現代への示唆はとても興味深いものでした。

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さて、次週で春学期も折り返しです。(早い!)

2019年度 春学期研究会第5回

5月も中旬に近づき、「初夏」という単語が似合う季節になりました。研究会の行われるドコモハウスも心地よい風が吹き、みんなも春の装いから薄着へ。そんな今期第5回目の研究会。


SFCマップのブラッシュアップ

発表をみんなで取り囲む
そろそろマップの方向性が定まってきたかな?

毎研究会で行っている新規生課題「SFCマップ」のブラッシュアップ。今回は5人が発表しました。

孔大「毎日地図」
・GWを乗り越え29日連続で地図を描きつづけている、孔大。地図よりも日記化しているそう。はじめさんからの講評を踏まえ、「自分らしさ」を除き、文字なしで地図を描いていくそう。

ひかる「通過する、停まる、交差する」
複数のアプリと手書きで自分の行動ログを取っている、ひかる。タイトルの「通過する」の単位が揃っていないことや、「停まる」ということという疑念を覚え始めたそう。はじめさんから表現方法として「時間地理学」を参考にしたらどうかという提案もありました。

啓悟「影」
・自分と等身大の影はどこにできるのか。そのコンセプトのもとに影の長さを場所ごとに測ってきた、けいご。初さんからは、影を集めても照明の分布図になるので、それ以上のことを考えても良いと思うというアドバイスを受けていました。

真「筋トレとSFC」
今回の発表では、階段の数とスロープの歩行時間を地図上にプロットしてきた、真。
階段の幅の違いに注目したり、消費カロリー計算からSFCがエクササイズ的な歩行に適していることを発表した。講評を通じ、先輩方から様々なフィードバックを得ていました。

よう「自分のログ」
・自分の移動ログをトレーシングペーパーをに描いてきた、よう。「この道は急いでいる」などの移動傾向が見えてきたそう。今後は視点を絞りもっと詳細なログを取っていきたいそう。


セヴェラルネス読書会

先週に引き続き、「セヴェラルネス・プラス(中谷礼仁著)」を読み、理解するこの読書会。「セヴェラルネス的思考」とはどういうことか。「建設過程という序列以外のセヴェラルネス」とは何のことをさしているのか。この2点を論点で第1章へ考えたことを交換し合いました。

「2.4.6.8,10,12」の次は等差数列の14ではなく、27の群数列かもしれない。という数列の問題を例にとり、次に起こる出来事によって事物の存在が刷新していく、そしてそれを「京都・桂離宮をおとづれた建築家3人それぞれの印象や体験」の例を交え話されています。

そういった話をもとに、研究会での「セヴェラルネス的思考」についてなど様々なアウトプットがなされました。


世界の風景(中国・長沙)

エイミーさんの長沙についての発表
さすが中国といった声が上がる。長沙にいってみたくなりました。

ゴールデンウィーク中に初さんから提案のあったこのコーナー。今まで行った頃のある地域のアートフェスや建築、ランドスケープを研究会の中で共有する。という趣旨で今回は中国の留学生のエイミーさんに、地元「中国・長沙」の紹介をしてくれました。ここ数十年、発展が目覚ましい中国。特に毛沢東などの革命家が生まれた長沙は、それを記念した公園などもあり、見るもの全てが迫力大。一度行ってみたくなる発表でした。

そうだ、長沙行こう。


卒業プロジェクト相談会

でんしゃさんの駅の要素イラスト
今回の卒プロ相談会は、「駅に表れるそれぞれの鉄道会社っぽさ」を研究している、でんしゃさん。今回は3駅を対象に、構成する要素を抜き出してイラストにして発表してくれました。

今後は文献などをもとに、アンケートを含め調査・研究方法を検討するそうです。


はじめさんタイム「配植:ドローイング」

はじめさんのレクチャーをみんなで囲む。
配植した絵
こんな感じにできた。
ドローイング後
できた絵を壁に貼ってみんなで眺める

「ドローイング合宿」を今週末に控え、今回のはじめさんタイムでは木をどのように植えていくのかという「配植」を大きな紙にみんなで行いました。S・M・Lの三つの木を丸として描き、不等辺三角形上に並べ描いていく。このスタイルでそれぞれ「描き方」を習いました。

いよいよ今週末はドローイング合宿。みんなの技術向上に乞うご期待だ。

 

2019年度 春学期研究会第4回

今年のGWはなんと10連休。研究会のメンバーはどんな休暇を過ごしたのでしょうか。さて、令和になって初めての研究会がいよいよ始動しました。

SFCマップのブラッシュアップ

最初に、新規生課題「SFCマップ」の進捗報告が行われました。4月に行われた「各自テーマ発表」に引き続き、これまでの進展や発見したこと・見つかった課題など、各々発表をしてくれました。以下がその報告内容です。

ひかり「窓に映った自分」
・窓越しにうつる自分を収集している最中です。今後は、映り方、周囲との関係性、映った時に感じたことを1つ1つ収集していく。執拗さ。

なの「SFCの色」
・キャンパス居心地の良さには、色が重要な要素を占めている。緩和色としての緑を切り取り、SFCの地図上にプロットしました。これからは、自分だけの視点「ナノレベル」を切り口に、SFCの色に向き合います。

せいや「地下 -underground-
・見えないところが想像してみる。すると僕たちは、普段からレゴを見るように建物を眺めていることに気がついた。今後は、様々なバージョンの地下をより具体的に想像していきます。

コペルくん「SFC SIGN MAP」
・SFCには野良サインがたくさん見つかった。これからは、エリアごとにキャンパスを切り分け、計画的にサインを収集していきます。

りな「高さ」
・SFCの標高マップを作りたい。自分の移動ログから、SFCは高低差の大きなキャンパスだということがわかった。ログの結果をどう地図に落とし込んでいくのかが課題。


中谷礼仁『セヴェラルネス──事物連鎖と人間』読書会

早稲田大学・中谷先生の「セヴェラルネス──事物連鎖と人間」読書会を行いました。

– 次に来る事実が先にわかることはない。次に来る事実がより事物を複雑なレベルへ押し上げる可能性を孕んでいる。しかしながら、人間は常に、一般化し、簡単にしようとする。

数列の話から始まり、そこから桂離宮の増設が例に挙げられています。予期しなかった「次に来る事」が物の存在の印象そのものの刷新を引き起こす。事物そのものを鑑賞することはできず、両者の間には非対称性があり、順序、時間、シークエンス等が影響してしまう、という筆者の考察がとても印象的でした。

次回も引き続き、第1章を深掘りしていきます。


卒業プロジェクト相談会

世界を変えるためでなく、世界に変えられないために私は卒プロをやります。- とものさん

卒業プロジェクト「路上で即興的に場所を創作する」の経過報告が行われました。今回の主題は、「URBAN DINING」。渋谷の路上を舞台に、即興的な転用の現場をフィールドワークしてきてくれました。

そこでの発見
・通常とは異なった用途での利用のされ方 (背もたれとしてのカウンター)
・施設化の連鎖 (捨てられたレッドブルー缶灰皿)

改善点
・観察する位置
・機材の種類
・時間帯

転用というよりは、たまたまその場所に人のスケールに合う面があったということではないか。都市のコンテキストが複雑に絡み合って生まれた利用な気がする。また、その場所で何かが起こりそうという予想をもとに観察をしてしまっている。それよりも、街で多くの人が行なっている行為に対して、名前をつけてみるとか。理解しにくいものを噛み砕いていくほうが面白い考察が生まれるのではないだろうか。

先生をはじめ、研究会のメンバーからも様々なフィードバックが飛び出しました。


はじめさんタイム「ナチュラリスティックガーデンの系譜と歴史」

本日の締め、はじめさんタイムでは『FIVE SEASONS ガーデン・オブ・ピート・アウドルフ』の映像を皮切りに、これまでの庭園の歴史を振り返りました。

空間の造形を固定的に維持する日本庭園やモダンガーデン、領域や色彩を強く造形し、植物の変化は許容するボーダーガーデン、植物の年間の変化を許容し、ある領域で変化が続いていることを庭園とするナチュラリスティックガーデン、「庭園であること」や「維持管理」などの概念を揺さぶる「動いている庭」。

このように実例を横断的に見ていくことで庭の歴史の変遷を垣間見ることができ、とてもワクワクした瞬間でした。

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久しぶりのSFCは夏の気配を感じます。さあ、連休明けも頑張っていきましょう。