2017年度秋学期 研究会第12回

2017年度第12回の研究会、年内最後の研究会が開催されました。

まずはじめに、コンクリートネイティブの発表から。

3班はコンクリートが誰のものにも見えないという点を踏まえて、そう感じる理由を探るべく、外に出て調査(青空ブレスト)を行いました。

自販機とその横にあるコンクリートに人が座る姿がカフェのように見えるという現象は、コンクリートが持つ、境界の外部性に起因すると考えました。

誰のものでもないという点が、結局のところどこに真因があるのか、深掘りが更にできると良さそうです。

1班はコンクリートの「かわいさ」に着目した、制作実験を行っていましたが、コンクリートを実際に扱う難しさを経験を通じて学び、「わたしたちは素材としてのコンクリートネイティブではなかった」ことがわかりました。

前回までの「コンクリートはかわいい」という視点において、「imperfect」の要素がかけていましたが、材質ではなく形態で「imperfect」を表現する方向性で進めていくことになりました。

続いて、4年生の卒業プロジェクトの発表と提出が行われました。

けんとさんは神山の生活風景を絵本で描くことで、本来人々が持っていた生活を豊かにする暮らし方が失われつつあった経緯をあらい、またそれを呼び覚ますことを試みました。神山を通して農村における生活を馬奈木、住みの生活の営み方をみることで集落全体の「神山らしさ」を表現、地元の人にも感じてもらうことを目的としています。

れなさんは神山町をフィールドに、風景とはなぜ変わるのか、風景を作っている主体を研究を通じて明らかにすることを試みました。日本には歴史的風景を保護する条例はありまが、一般的な田舎の風景を保護しようとする策はありません。そういった普通の田舎の風景のどういった部分が良いのかを研究しました。

じゃんぼさんはテプラ研究として「張り紙学」の中のソーシャルナビゲーション・ソーシャルカスタマイゼーションについて分析。テプラとは何かの欠如を補完しているものであり、補完には、過去の想定の欠如の補完と未完の補完の2つがあります。収集や研究を通じて、テプラによってダサいデザインが流行するのではなく、人の意図を救えているのかを考えていきます。

小夏さんは、境界が作りだす風景について、まず境界が何かを明らかにした上で、風景に現れる境界を明らかにするという点に新規性があると考えました。セキュリティが人の通行を疎外する「施設化」は風景にどう現れているかを考察し、自分自身調査初期は境界に対してネガティブな印象だったが次第に境界へのうまい付き合い方を模索しています。

おじゅくさんは、茨城県つくば市におけるショッピングモールに関する研究を行いました。ショッピングモールネイティブの自分にとって、ショッピングモールに対する批判の違和感や、ショッピングモールの持つ二面性について考察しました。

くにおさんは足立区のイメージの悪さの原因を探りました。元々下町から移住してきた人々がいる一方で郊外に流れてきた人々も多い中間地域であり、多様な人々が集まる背景が足立区の複雑性を示しています。

しえるさんは物語を紡ぐことでの風景のデザインについて。風景の歴史的位置付け、観察者としての自分を維持しながら風景を捉えて、今まで発見できなかった風景を物語化することで風景をデザインします。

万太郎さんは、ジェットコースター鑑賞ガイドの制作。ジェットコースターが遊びとしてどう位置付けられているの、ジェットコースターのある風景、技術の発展で進化したジェットコースターの遊び方、鑑賞のポイントを考察。自分の感じる魅力に読む人を引き落とすような鑑賞ガイドを最終成果物として作成する。

続いてORF引き継ぎ資料の共有を行いました。

来年度のORF成功に向けて、重要なポイントなどの話がありました。

次に南大沢ランドウォークの事前学習を行いました。

ルートの確認と合わせて、ニュータウンならではの開発のポイントや、地形の特徴などの紹介がありました。

そして実際にカシミール3Dというソフトを用いて、サイトアナリシスに挑戦。地形図や、断面図の図示、今と昔の地図の比較などを行いました。

最後に展示会についての共有がありました。

メインビジュアルの紹介や、来場者特典の検討がなされました。

 

2017年度秋学期 研究会第11回

秋学期第11回の研究会が行われました。

秋学期のグループ課題、「コンクリートネイティブ」の発表から。

はじめに2班が発表を行いました。

屋外で、コンクリートを使って遊ぶという実験を行ってきました。その遊びの中でも、コンクリートに対して何かを描くということに対して考察を発表しました。何かを描きやすいコンクリート、コンクリートに描きやすい道具について試行錯誤してきたのがコンクリートネイティブ世代として、コンクリートで試行錯誤して遊ぶことをマニュアル化するという案を定時しました。

実験の方法の改良と「遊び」についての考察を深めて行くと良いという講評がありました。

次に4班が発表を行いました。

今までのリサーチを踏まえた上で、3つの方向性についての構想が発表されました。まず、「壊す」、強い技術であるコンクリートを一度壊してみることで再構成を測る案。次に、「カスタマイズ性」、自分たちでコンクリートを生活の中でカスタマイズ可能な要素として操作して見る案。最後に「ローカル性」、一般的に無個性であり区別して見られることのないコンクリートに対してローカル性を与えるとともに、分類をしブランド化することで新しい視点を与える案を発表しました。

3 つある案のどれに収斂させて、作品を届ける対象をどこに絞るのかを明確にした上で試行していった方がよいという講評がありました。

次に、3年生の卒業プロジェクト構想案の発表を行いました。

今日は、5人それぞれの自分の生い立ちから、大学で学んだことを振り返ったことから研究テーマを考え、発表を行いました。

金坂もえさん、加藤里菜さん、太田佳那さん、竹田千晃君、佐藤まいさん

最後に、来春の展示会についての議論を行いました。

年内の研究会も次が最後、体調管理に気をつけて頑張りましょう。
(たろゆ)

2017年度秋学期 研究会第10回

秋学期第10回の研究会が行われました。
まずはグループ課題のコンクリートネイティブの発表から。

1班は、「かわいさ」を軸に進めてきました。実際にコンクリートを用いて、様々な造形にチャレンジしてきましたが、その造形のもつ記号性によるかわいさに負けてしまっては、ネイティブではないというフィードバックを受けました。

3班は、コンクリートは誰のものにも見えないという視点から、座るという行為はコンクリート性が生かされたものだと考えました。行為に着目するのであれば、実際に外へ出て、自らが行為の主体となってコンクリートに座るのが良いというアドバイスがありました。

続いて、3年生による卒業プロジェクトの構想の発表。

あやは、「とりとめのない風景」について、挑戦したいとのこと。分析の対象になりにくいような断片的なものに、焦点を当てる。とりとめのなさに対する言語化が今後の課題になりそうです。

かおるこは、自身のパーソナリティに大きな影響を与えたことから「舞台空間におけるランドスケープ思考とその実践」がテーマ。ランドスケープとの共通項としてチューニングに注目すると面白いかもしれません。

さきは、自分に一番根付いているものとして地元の横浜や、長年取り組んできたダンスがテーマの候補になっているとのこと。ダンスについては景観との結びつけが大きな鍵となりそうです。

次に文化的景観集会の報告が行われました。

参加した方々の景観における文化的価値についての見解を知ることができました。

続いて卒プロの発表。

おじゅくさんは地域社会とショッピングモールの関係性から考える、ショッピングモールのサバイバルガイドについて。自分自身がモールに根付いた生活を送っており、モールが当たり前であったことから、主観的な記述ができると良いという意見がありました。

万太郎さんは、ジェットコースターの鑑賞ガイドについて。鑑賞の対象としてのジェットコースターの位置づけが最も重要とのこと。名付けについては、こう呼ばずにはおれないという鑑賞者の視点がうまく表れていると良いというアドバイスがありました。

続いては、ロフトワークの報告。

渋谷の花壇をハックするというプロジェクトで、どのようにして、花壇の世話をするのかというのが今後の課題です。

最後に展示会の話がありました。コンテンツや広報などの議論がありました。

 

2017年度秋学期 研究会第9回

秋学期第9回の研究会が行われました。
今回は、今学期グループ課題であるコンクリートネイティブの第2回発表会から始まりました。

まずは2班の発表から。


2班は私たちコンクリートネイティブが無意識のうちにコンクリートを含めた身の回りの素材を使い分けて”遊んでいたこと”に注目しました。今後は水で絵を描くなど、コンクリートでの遊びを本気でやってみるなどを試していくそうです。

次は3班。
3班は”コンクリート”を含む日本の歌謡曲の歌詞からコンクリートの分析していました。歌詞分析をしていく中で、コンクリートの性質を理解し、コンクリートの”座れる”という側面に注目しました。

次は4班。


4班は自分たちの力で動かせるコンクリートを「弱い技術」のコンクリートとして定義し、日常の足りない部分を自分たちの弱い技術のコンクリートで補ってみることを試みています。

最後に1班の発表です。

1班はコンクリートで可愛いを表現していくことを根本に、可愛いの分析などを行ってきました。今後はコンクリートの球体のアイドルの作成、プロデュースなどを目論んでいるようです。

続いては122日に朝日新聞社で発表をしてきた平成アーカイブチームから報告会です。
この課題は朝日新聞社のデジタルフォトアーカイブと首都大学東京の渡邉研究室からの出題で、首都大・宮城大・早稲田大との合同課題でした。
石川初研究室会チームは山手線各駅での今と昔の”待ち合わせ”に注目し、「ヤマノテ待ち合わせ名鑑」としてまとめました。

発表会や今回の報告会でのアドバイスを元に今後もブラッシュアップを重ね、28日からの展示会でも展示予定です!

次は卒プロ発表会です。
・じゃんぼさん
テプラは未完成なものであるのに古いものが残っているなどの現状から、テプラの新陳代謝を高めていくための”テプラ歌”作りなどの方法が発表されました。

・小夏さん
横浜市青葉区における境界についての発表がされました。

・けんとさん
神山で行われてきた細かい適応化によってその都度変化してきた、そのような一様な行いが風景として目の前に現れた時の風景が抱くノスタルジー的な感情について絵本が提案されました。

続いてORFの振り返りと反省会が行われ、今回の研究会は終了です。

2月の展示会に向けて、展示会公式ツイッターアカウントができました!
https://twitter.com/LANDWALK_KIT
随時、最新の情報を更新していきます!