2016春学期 研究会第12回

6月27日、研究会の第12回が開催されました。

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■即日課題:「私が考える石川研の合宿」という即日課題を行いました。

■読書発表:地図の想像力 第 4 章 「国土の制作と国民の創生」(東)

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「地図の想像力」の輪読も第4章まで来ました。今回は学部3年の東君が担当でした。

国家事業としての地図作成/主題図/母国の定義/王権からネーションへの移行を補助したメディア/国境の発明:トリデシリャス条約、地図による現実空間の卓越。

■プロジェクト報告:進行中のプロジェクト担当者から報告を行いました。

・渋谷地図開発(吉田)
渋谷区に対して、ミニ VR、ポップアップ、地下空間マップ、江戸切絵図、路線図などのフォーマットで描きなおした渋谷の地図・ナビゲーション地図を提案した。

・神山町(稲田)
夏休みに合宿形式で集中調査を行いたい。町や神山つなぐ公社の皆様にお世話になりつつ宿泊場所などを探している。GISによる分析などのほか、
暮らし図鑑、フォトアーカイブ、絵本などのデザイン・製作を予定。

・深大寺(平本)
ワークショップに向けて準備中。敷地のリサーチのほか、プレイパークなどを参考に空き地の遊び方のバリエーションを探る。

・千年村(貫洞)
千年村プロジェクト、今回は霞ヶ浦周辺の千年村を調査することになった。7月の合同疾走調査に向けて準備の作業が発生するので参加メンバーは予定しておくこと。

(担当:貫洞)

2016春学期 第11回「即日課題・卒プロ発表」 2016S-11 hajimelab

研究回も残り4回となってしまいました。最終発表に向けてそわそわしてきた人も出てきて全体に緊張感がある会でした。

・即日課題(いとうさん、へいやさん、OJK さん)

今回の即日課題のテーマは「普段使っているものを再解釈する」でした。具体的には

・ 普段から使っているものが反撃してくるとしたらどんな攻撃か。

・ そしてその反撃をどうやって防いで再度服従させるか。

といった二つのルールのもの、3人1組の班でそれぞれ取り組みました。

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・地図の想像力第3章

今週はまなが第3章のまとめをしてくれました。この章では新しく難しい単語が複数登場し、みんな頭を抱えていた章でしたが、まなはわかりやすくまとめてくれました。

「開けゆく世界」「知・国家・資本」というのがこの章のテーマでした。

・卒プロ発表(まな・きよ)

まなは「鵠沼の子供の遊びの環境デザイン」についての発表を行いました。

まなは実家が鵠沼幼稚園ということで、子どもが育ちやすい環境とは何かを模索し、上質な遊びの環境が備わるための子供目線からの研究をしています。

今後さらに展開していくために、まずマッピングを行い研究を次のステップに持っていくことを先生から課されました。

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きよはホームレスについての研究をしています。今回はホームレスに加えて新たにハウスレスというもの提示し、それに関する分析をしたうえでさらなる問題提起をしました。

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(担当:ニコラス)

 

 

2016春学期 第10回「スケッチブック共有・港北LW振り返り」 2016S-10 hajimelab

・スケッチブック共有

各自スケッチブックの現状を公開しました。0613 0613_1

みんな「絵を描くこと」自体に抵抗が薄くなってきて、絵を描く機会が増加してるとともに、表現力も上がってきました。

・地図の想像力(あや)

今週はあやが第2章の解説をしてくれました。

・広がりと深さ、想像の世界図、世界を測量するといったテーマをわかりやすく説明してくれました。

 

・私にしか描けないsfcマップ

今週はさき、くにお、じゃんぼ、まんたろうの発表でした。

・港北ランドウォーク振り返り

1年ぶりに行った港北ランドウォークの振り返りを行いました。ランドウォークノートのキーワードとしては歩車分離やグリーンマトリックスが多く上がりました。

(担当:ニコラス)

 

2016春学期 第9回「即日課題・個人研究発表」 2016S-9 hajimelab

今週から新しい試みとして即日課題を始めました。発表ばかりになってしまいがちな研究会ですが、発表を効率的に行い、手を動かす機会を増やそうとしています。

・即日課題(担当:1班)

「季節の新しい分け方」というテーマで各班発表を行いました。

各班それぞれ新しい季節の分け方を考え、各季節の風景・アイコン・特徴を考えました。

第9回

・地図の想像力(担当:きよ)

地図の創造力の第1章のまとめを貫洞さんが発表しました。

来週はあやが2章の発表を行います。

・ポスター発表(あや、OJK、ゆいこ、けいだい)

各自「私にしか描けないSFCマップ」を発表の発表を行いました。

・Seed the Sun

新プロジェクトです。各自ひまわりの種を15こほど与えられ、街の中の隙間にゲリラ的に植えていくプロジェクト。与えれらたひまわりの中で一番多くのひまわりをさかせられた人が勝ちです。どうなることでしょうか。

(担当:ニコラス)

 

2016春学期 第7回「個人課題・プロジェクト進捗共有」 2016S-7 hajimelab

個人課題「私にしか描けないsfcマップ」の進捗報告を中心に折り返しの第7回研究室が行われました。

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○個人課題講評

・じゃんぼ「ディズニーのように描くsfc地図」

何はともあれディズニーに行ってみてみる

1つ目の発見:円状に分布しているかのごとく地図を描いていることに気づく

しかし、航空写真では円状ではない。プロメテウス火山をシンボルとしてその周りに施設が分布しているのは事実なので、円状に地図が描かれていても違和感がない。

USJ やハウステンボスはグリッド上の地図。

ディズニーでは
・シンボル(火山)
・エントランス
・自分の現在地

の3点がポイントになっているのでは。

2つ目の発見:動線の簡略化

メインアトラクションを経由する必要最低限の動線のみしか地図に描かれていない。
本当は動線として機能しうるけど、通らなくても問題ない道は、描かれない。
→初心者にとってはわかりやすい。リピーターにとっては発見する楽しさがある。

3つ目の発見:出口と休憩所を明らかにしない

アトラクションの入り口はわかりやすい。出口はわかりにくく、トイレや車椅子のアイコンでつぶしている。
なんでもない林のように見えるけど、実は無料で座って休憩できる場所も、地図にはない。
→出口や休憩所の光景はディズニーの世界観にそぐわないから?

4つ目の発見:入れる場所と入れない場所の区別なく描いている

たとえば、侵入できる橋とできない橋、どちらも同じように描かれている。
つまり、世界を構築する要素を示していることで、行動範囲以上のパークの広さを感じられる。

今後の方針

・他のパークも見てみる
・SFC にどう落としこむか考える
・標本数を増やす
・フローチャートでまとめてみる

・ランドとシーは違うのか?
シーは橋を通らないと隣のゾーンにいけない。橋は素材を変えやすいのでそこでも雰囲気を表現できる。
ランドは基本コンクリート、色くらいでしか変化がない。

・地図と航空写真は違うのに、現実空間とは齟齬がないのはなぜか?
→山の先だけ見えてる+背中に○○のゾーン→自分の位置がわかる

・改めてsfcと似ているところはどこか?

ロストリバーデルタのところにデルタ館がある。メディアがプロメテウス火山のような中心性を表している
SFC も楕円形で、さらにSBCのように外周に増築の可能性を残す配置も似ている。
森で囲んでるのも似てる(れな)

・実際の配置とは違うのがおもしろい。ランドは割と本当に円弧状。シーは敷地の形からして本当に円弧状にすることはできなかった。でも地図は同じ形。そこがキーでは。
シー開園時の地図は円弧状だったのか。もしそうなら、完全にディズニー側の戦略。途中から円弧状になったのなら、シー側がそういう発見をしたってこと。


・まーしー「水墨画で描くsfc」

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昔の人と同じ目線で世界を見られないか。

中国の山水画は実景を見て描くのに対し、日本のものは既存物を見て描いたとされる。
そもそも日本らしさとは二次創作的であって、
中国とどれだけ違うか、その距離とも取れる

絵の世界は自然の捉え方を反映しているのかも。
郭煕の絵にはリアリティがあった、雪舟にはリアリティよりも、デザインを感じる。

日本人にとって自然とは
なんらかの観念や風情を表象するもの。

日本の山水画はそういう観念とか、仏教の思想を表す。
→そもそも実景をそのまま描くものではない

日本と中国の違いはなぜ生まれたかのポイントは禅ではないか

禅の概念は「無」

物事に執着しないこと
心を制御して悟りの境地を目指す行為では。

これにつながるのが、陰陽思想と五行説
陰陽思想:あらゆるものを陰と陽に分ける。
五行説:万物は木火土金水の5つから成る。

このような思想が関係あるのではないか。

まとめると、
宇宙、自然という大きなものを、現実的な大きさで再現しようとするのが日本絵画、茶道、日本庭園…では?

先生からの指摘:
アイデアと発見した事実、引用を分けること。作庭記を読むこと。


・くにお「駐車のマッピングで描くsfc」

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構内の駐車場マップを GET!

ブランドに注目してみると、
トヨタが圧倒的、その次ホンダ、その次日産、、、

ナンバーに注目してみると、
湘南、横浜、相模が多い(千葉や埼玉がなくて意外)

○卒業プロジェクトについての議論(平野)

「郊外住宅地に住む住民の意識共有の手法と製作に関する研究 –松が丘住宅地の景観問題を事例に」
松が丘住宅地はただの住宅地なのか?

景観の問題は氷山の一角で、その下に犯罪とか地下とか、別の問題がある。
議論・合意形成の仕方に工夫の余地があるのではないか?

先生からのコメント
・パタンランゲージの他にもまちづくりの手法はたくさんある。従来のまちづくりの手法ではなにが救いきれないのか?
・何が問題なのか? 本気で問題だと思っていることは何か? 何を目指すのか?問題意識を言語化したい。
・「かつてあった松が丘の良さが失われている」ことが問題だとして、本当にそのかつての「良さ」を取り戻したほうがいいのか。また別の良さがでてきてるってことはないのか。
・それぞれの松が丘への愛は、形は違えど、ある。それを統一する必要があるのか。
・ワークショップの手法やメディアのデザインという成果品は悪くない。それをやるための理由が欲しい。

●報告

○施設(れな)

ドコモハウス利用次の注意点伝達。
・学生カードの貸し借りはしない
・入室許可者は玄関から出入りする
・夜間残留をする場合、警備員が見回りにくるので学生証を提示する(オンラインで出す)

・使用したホワイトボード、机、椅子などは責任を持って片付ける(7:00 頃にはすべて片付ける)
・キッチン利用後、食器類は棚に戻し布巾も食器洗剤で綺麗に洗って干す
・チェックの布巾は食器拭き、ストライプが机拭き、アニマル柄が手拭き、茶色は湯溢れ専用タオル
(特にシンク内の白カゴは毎朝清掃前には空にする)
(面倒な人は使い捨ての食器、布巾を用意する)

・冷蔵庫を利用した場合、消費期限のものは責任を持って処分する
・飲みかけのペットボトルは中身を捨ててから捨てる
・タバコは喫煙所で・
・最終退出者、残留者は必ず玄関にある「最終退出者チェックノート」を記入。残留者は名前のみ記入。
・ドコモハウスにて不慮に問題や事件があった場合は入室許可者から対象外となる。
・上記の注意を守れない人はドコモハウスを利用できない。


○千年村(きよ、れな)

土曜日に千葉の島野にいってきた。
車の中から村の様子を見た。
野帖で調査に行く前の情報共有。チェックポイントや地図をまとめてある。

○LD レクチャ(まり)

ランドスケープデザインのレクチャを聞いてきた。
ワークショップへの住民参加の利点は、土地に愛着を持ってもらえること。土地力がUP する。

デザイン力+コミュニケーション力=コミュニケーションデザイン

○生活学会(ももこ)

切り絵図について生活学会で発表してきた。
・普段もらえない視点をもらえた。
・世間的に求められるレベルがわかった。
・成果品に対する理由付けが大切なのがわかった。

先生からのコメント
論文や発表は、同じ形式を使うことで「共有」できる。

○石積み学校(れな、まーしー)

5×緑の学校
石積みを残すために、技術を継承する
「残すのがどれだけ大変なことか」「簡単に『残す』と言えない」
都市部の人の意識改革が必要。

●先生からお知らせ

○生活学会に入ろう
○タイモンクット大学の発表が今週土曜日にあるので、聞きに行こう
○横浜の CASACO、竣工。5/26-5/29 にオープンハウスがあるので、見に行こう
○『地図の想像力』を必読書にする。買おう。

(担当:貫洞)

2016春学期 第6回「プロジェクト進捗共有」 2016S-6 hajimelab

6週目となり、進捗が見えてきた幾つかのプロジェクトについて担当者から報告を行いました。

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・渋谷地図プロジェクトの共有(ももこ)

1景観をポップアップで描く
2人の動線を路線図で描く
3人の移動をヒートマップで描く
4ナビゲーションを切り絵図で描く

→6/24に完成品を渋谷区に持って行く

渋谷区が元々用意していた地図についてもアップデートする

ー地図は日常とは異なるスケールで考えることができるメディアである

例:東京キャナルプロジェクト的考え方

東京は都市と水の関わりが断絶されているのではないか
河川周辺を流域として捉えて防波堤の外に水を決壊させ、
現在の河川上に街を作ってみるのはどうか

路線図と地図ではナビゲーションの主体が異なる
ナビゲーションマップは自分の位置と目的地を教えるもの

ー方向音痴という現象について

・よくわかんないけど歩いている(しえる)
・曲がり角や店を出るタイミングでリセットされる(あや)
・私は地図を信用していない(あや)
・何がどこにあるかという経験値や方向感覚への鈍さが影響してる(先生)

ー実空間の風景と地図は一致していない、風景とダイアグラムは不一致
・境界線や地図記号や色などが異なる

路線図の歴史は電気技師HarryBeckによる路線図のダイアグラム化から始まった。
バス路線図は運行は鉄道的だが実際の使われ方は地理的であるために見にくいのではないか
カーナビは現実空間の眺めを一致させている

ー渋谷を書こう

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ー渋谷の地図

鋭角な敷地の先に円柱の建物を置いている場合が多い
道路を規定する地形が枝状になっているため
谷底から街が始まる

ー渋谷のイメージ
・古着屋が多い(じんさん)
・ライブハウスが多い(しえる)
・騒がしいセンター街を抜け出ると急に静かになる(ゆいこ)
・渋谷は悪い街(ゆいこ)
・池袋はギャングのイメージ(けんとさん)
・渋谷は無秩序(のえさん)
・なれない渋谷は駅の時点で高低差の多い移動にやられた(へいやさん)
・渋谷はインフラとかによって4ブロックに分かれてるような気が(きよさん)
・使うタイミングは多かったけどあまりいいイメージはない。高速のイメージが強い。(渚

さん)

・千年村プロジェクト疾走調査報告

早稲田、千葉大、都市大と合同で。
千年長持ちした生活の1セットを発見する
千年村セット(農村としてのパッケージ)は環境の変化に強いのではないか

例:古墳の転用

ー古墳の環濠を田んぼに斜面は段々畑に裏山は雑木林に
ー土地利用の多様さは多様な環境を解像度高く発見している
→それだけ柔軟で強靭

・藤沢市民WS(きよ)

対象地に地域の方と一緒に行ってその感想などを取りまとめて行政に提出した
横方向は、新宿のアルタ前広場の奥行きくらいの大きさ
草むらが伸びてる。一方で現状の景観も神秘的。
埋め立てられてから今の景観に至るまでの間の景観も大事にしたい。(ありがさん)

・神山町(れな)

ー石川研が神山町にできること(30種類)をブレストする

面白いことをしている(実施)/結果面白い方向に転がるのか(成果)を分ける(先生)
神山に住む人の再発見/神山に来る人の新発見も分ける(先生)
かるた3種と神山絵巻をプロトタイプ
かるたはよりエッセンシャルなものに(先生)
今はまだ誰でも思いつくものになってるのでより個別的なものに(しえる)

(担当:貫洞)