2017年度春学期の研究会シラバスが公開されました。

この研究会は、都市をはじめとする私たちを取り巻く事象を読み解く力を養い、そこに提案ができること、そのために日常的/局所的な物事と、広域的/地理的な物事をつなぐ視点やセンスや具体的な物を作るスキルを獲得することが目標です。

場所、空間、環境、風景…と、私たちが生きている「ここ」は、それを指すスケールによって様々な呼び方がなされます。それぞれのスケールには、それ ぞれに応じた建設技術の領域が存在しますが、この研究会では必ずしもあるスケールに特化して技術と知見を極めるというやりかたではなく、足元の小さな場所 から国土スケールの風景まで、横断的に観察し考察しながら、何らかの提案を行うことを考えます。

提案とは、つまりデザインです。ここで掲げた「地上学」は、抽象的な概念や空間ではなく、具体的な場所のデザイン、風景のデザインを行うものです。 しかし、建設行為として場所や風景の「改変」を行うことだけがデザインではありません。そこに気の利いた椅子を一脚置くだけで場所の性格が変わるようなデ ザインもありうるし、新しい物の見方や、従来は愛でる対象ではなかった風景の新しい美の発見もデザインです。

私たちは様々な仕方で、そのようなデザインの実践を目論んでいます。